安倍総理辞任の報道で「やっぱり日本人はブラック企業体質」だと再認識した件

HR領域で15年働いた後、40歳(文系資格なし)で外資系に転職したZEROです。本日は安倍総理辞任についてお話をします。

8月28日、安倍首相が辞任を表明しましたね。持病の「潰瘍性大腸炎」が悪化されたとか。8月上旬に再発したと報道されていましたね。

「体力が万善ではない中、政治判断を誤ることがあってはならない」と説明されていました。筋の通った理由。日本のトップである総理大臣は常に難しい判断に迫られる状況。「健康な体で正しい判断を常に行えるようにする」、こういったスタンスで日々仕事に取り組まられていたことを物語っていますし、お体のケアも相当気を付けていらっしゃったんだと思います。前日飲みすぎたとか絶対なさそうですね。

コロナという未曽有なウィルスへの対応につき、体を酷使されたのは間違いないと思われますね。

実は私は先日、安倍総理が通院をされた際の報道につき、一度noteで似たような記事を書かせて頂いております。その時は、「ただの健康診断」と報道されていたと思いますが、メディアや国民の反動があまりにもブラック企業体質だったため、その記事を書かせて頂きました。こちらの記事です。

「147日連続で働いたことのアピール!」、「コロナの第二派が懸念されている中で良く休めるね」、「そのままずっと休んでいなよ!」

こんなコメントがSNSでも相当出ていましたからね。かなしくなりました。

しかし、今回の辞任の報道を受け、また、ブラック企業体質の発言をしていた方が相当数いらしゃいましたね。立憲民主党等の石垣のりこ参議院議員。Twitterにこんな発言をしていましたよね。

「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物を総理総裁に担ぎ続けてきた自民党の選任責任は厳しく問われるべきです」

この石垣さんの発言。相当ブラックですね。そもそもこんなこと思わないでしょうし、仮に思ったとしてもわざわざ発言しないですよね。これをSNSで堂々と発言できる神経が凄い。鬼の首でも取ったような気分だったんでしょうか。

他にも「逃げた」、「うやむや」などのネガティブな発言が多く飛び出しています。こういうコメント聞いていると本当に悲しくなりますね。何故、日本からブラック企業がなくならないのか、それは国民に根強く以下の意識が残っているからですね。

根深い意識とは・・・。

仕事で成果を出していない=人格を否定


日本人は仕事で成果を出していないと「人」として扱わなくなります。

「アポが取れるまで帰ってくるな」、「成果が出ていないのに休むの?」、「体調不良?さぼりじゃね?」こういう意識って日本の企業内には相当数残っていると思います。残念ながら私も過去にこのような意識を持っていたことがあるので良く分かります。今ではお恥ずかしい話ですが・・・。

今回の安部総理の辞任はまさに新型コロナウイルスとの戦いの渦中、ここでドロップしてしまうことは確かに国民にとっては様々な意見があると思います。しかし、体調不良を理由に辞任を表明している人間に対して、労いや心配な気持ちになれた方がどのくらいいたでしょうか。石垣のりこ参議院議員のような発言を筆頭に想像以上にネガティブな発言が多かったこと、また、そのような意図での報道があまりにも多いことに「まさに日本のブラック企業体質の象徴」だったと改めて感じました。

成果を出せる人でもそうじゃない人でも同じ人間です。同じように休む権利があり、同じように病気になったら心配してくれる家族や知人がいると思います。

仕事の成果=人間の価値ではないのです。

この考え方をどのように今の企業に浸透させていくか。ここが鍵だと私は思います。

部下が体調不良で休んで舌打ちしたりしていませんか?仕事の成果によってその人の価値を判断していませんか?仕事の成果によって差をつけて良いのはお給料だけです。人の価値や休日、人間としての尊厳はどんな人も平等であるべきだと私は思います。

是非、この記事から多くの人がブラック企業体質の発想から抜け出し、本来の人間としてあるべき思考になってくれることを願っております。

「日本という名のブラック企業で奮闘した安倍総理に、まずは「お疲れ様です、お体をお大事にしてください」とお伝えしたいです。

最後まで読んで頂き有難うございました。

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