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ドンキホーテ型 赤緑スモーカー 徹底解説

割引あり

※2025.01.28 追記しました。


1.はじめに


ゼラチンと申します。
以前はニサワ(@nswyp)と共にティーチゾロやドレスローザルッチ等の執筆をさせていただきました。

本noteでは、先日行われました”WAVE2 東京エリアday2”にて使用した赤緑スモーカーの解説を行わせていただきます。


次のステージへはあと一歩届かず悔しい結果とはなりましたが、10弾発売前からひたすらに赤緑スモーカーのことだけを考えて調整に励んできましたし、せっかく反響をいただけましたので、その成果を全て書き記していきます。

各対面毎の立ち回り方は勿論ですが、"ドンキホーテ型"の利点や、"おれの侍になれ!!!(長いので以降「おれ侍」)"について等、質問いただいた内容もしっかり反映して書いていきたいと思います。

2.赤緑スモーカーとは

10弾で登場した新リーダー。
類似効果の緑紫ドフラとは違い、起動メインでドンをアクティブにできるため、浮いたドンをキャラ展開や攻めにも使えると、行動の幅が非常に広くなっています。

加えて構築の自由度も非常に高く、今回解説する"ドンキホーテ×パンクハザード型"や、Xで見かけることの多い"麦わら×パンクハザード型"を始めに、型が無数に存在します。

調整の結果、自分は"ドンキホーテ×パンクハザード型"を選びましたが、どれにもメリットがあり、それらを環境毎に選んで対応できる柔軟性の高さも強みです。

また、多面展開にキャラ効果が必要ないことから、評価急騰中の黒ティーチにもしっかりと有利がついているのも追い風で、今現在、非常に熱いリーダーとなっています。



3.主要カードについて


入っているもの全てが重要、、、ではあるのですが、解説の便宜上、最初に押さえておくべき3枚について触れていきます。


5スモーカー

※2体出してもアクティブ効果は重複しないので注意


出すだけでリーダー効果の条件を満たせる上、自身効果でもドンをアクティブにできるため、実質2ドン7000バニッシュです。
更に、このドンアクティブ効果は毎ターン使えるため、維持すればしただけ相手の手札が減っていきますし、リーダー効果で相手ターンにはパワー8000となり、バトルKOされる心配もほとんどありません。

インフレもここまで来たかと言わんばかりのクレイジースペックのため、このカードの有無で試合運びの楽さというのはまるで変わってきます。

是が非でも最速で出して維持し続けたいカードです。

ただ、現在は除去偏重の環境ではないとはいえ、いくらバトルに強くても、効果耐性のない5コスのキャラがのうのうと生き続けられるほど甘い環境でもありません。

そこで必要になるのが3たしぎです。

2ロシナンテと似た効果ですが、色指定がある代わりにレストアクティブの状態を問わず、昨今増えてきたバウンスやトラッシュ送り等のKOを介さない除去にも対応できるようになっています。

更には身代わり効果を使っても、自身が場に残るので繰り返し使うことが可能、、、とはいえ、大抵は3たしぎを直接除去されてしまうので、実際に繰り返し使える場面はそう多くはないのですが、
手札バウンスの多い青ドフラミンゴや青黒ウソップ、青ハンコック相手には身代わり効果を使うことがままあります。

その場合、3たしぎが集中砲火されることにはなりますが、こちらもリーダー効果でパワーが5000になっているため、他のリーダーで使う時よりもかなり守りやすくなっていますね。

赤緑スモーカーでは、この5スモーカーと3たしぎを最速先3で同時に出せるので、どちらか片方が棒立ちするような隙がなく、5スモーカーの効果を繰り返し使いやすいというのも大きなメリットになっています。

ただし、相手に5スモーカーの除去がないタイミングで3たしぎを出しても、3たしぎが無駄死にして、本当に必要なターンに身代わり効果が使えない、といったことが起こり得るので、対面や状況によっては3たしぎを出すタイミングをズラす必要があります。
特に赤シャンクス等相手では必要な知識になるので、"各対面毎の立ち回り"の項で詳しく説明していきます。

少し話が逸れましたが、3枚目が8キッドです。

赤緑スモーカーは、リーダー効果でイベントカウンターを構えやすくなっていることから、値の大きな一発は受けやすいものの、4点リーダーの宿命で手札が少ないため、連パンが割とキツイです。
8キッドはそのアタックの最低ラインを8000に引き上げることでアグロデッキの攻撃回数を減らせる上、リーダー効果で最速後4からの要塞化も可能になっていると、非常に相性のいいカードとなっています。
ただ、8キッドは約2年半前のカードとあって、除去以外の対応策も多く登場しており、以前のようなライフ全受けは裏目が多い選択となっています。

ライフの受け方は8キッドの有無だけでなく、各対面毎に大きく変わってくるため、こちらも後に詳しく解説していきます。


4.現在の構築に至った経緯

赤緑スモーカーを触り始めてからしばらくは、”麦わら×パンクハザード型”を使っていました。

当時調整していた構築です。ここから色々と弄っていました。


あちらはあちらで先行のドンカーブが非常にキレイなことや、3たしぎで除去耐性をつけた9ゾロの圧力、コスパ最強カウンターのラディカルビームのサーチがし易い等のメリットがあったので悪くはなかったのですが、個人的に以下の点が気になり、これらを解決していった結果、現在の構築に落ち着きました。

1.後手は8キッドへの依存度が高くなる

9ゾロ着地のターンはドンをあまり自由に使えないため、後5を後4の盤面のまま耐える必要がありますが、8キッドが欠損した時のカウンターの要求が非常に大きく、サーチのない8キッドへの依存度が非常に高いと感じました。

2.8キッドさえ出せれば勝てる訳でもない

先行は5スモーカーの押し付けだけで十分に戦えてしまうことから、後手にフォーカスし、問題だった8キッドの欠損率を下げられるよう、色々な構築を試しました。

ただ正直、8キッドを引けていれば、大抵の対面では9ゾロが蛇足になっていたこともあり、"超新星×麦わら型"だけでなく、"超新星×パンクハザード型"等、9ゾロに拘らない形も含めて検討していましたが、超新星周りのカードのパワーが低いために、8キッドに寄せるだけパワーマイナスの重さというのを痛感するようになりました。

というのも、元々パワーマイナスが入っている赤シャンクスは勿論ですが、Xで8キッドに注目が集まったこともあり、ガンマナイフが採用された紫ルフィもちょこちょこと散見されるようになりました。

撃たれれば当然8キッドの維持はできませんし、ブロッカーだけで耐えられる物量でもないこと。
また、紫ルフィと赤シャンクスはそれなりの母数が予想されたことから、8キッドに寄せるのではなく、8キッドがなくても問題がないプランを考える必要があると感じました。


3.10ドフラ採用

赤シャンクスや紫ルフィと調整をしていて、10ドフラがあったらと思う場面が多くあり、投入したところ、両者への勝率が飛躍的に向上しました。

このカードも1年半前のカードなんだなぁ…


他対面においても、今までは8キッド欠損時はブロッカーで無理矢理耐えて細い線を辿っていたところ、序盤の受け方を少し変えるだけで余裕を持って勝てるようになったこと。

また、登場時効果で相手の盤面に触れてくれるため、青黒ウソップのような"9ゾロ+3たしぎ"の布陣を潰せて、前のターンを無かったことにしてくる相手にも効力を発揮してくれたことから、10ドフラ投入のメリットを多く感じ、ドンキホーテ型の構築を画策することにしました。

4.現在の構築へ

上記の経緯からベビー5も採用したドンキホーテ型となりました。

エリア大会当日に使用した構築です。



パンクハザード視点で、ナミのサーチ対象は"3サンジ、4チョッパー"と、最も重要と考える"5スモーカー、3たしぎ"からは外れた部分でしたが、ベビー5はカウンターのカマクラ十草紙だけでなく、ヴェルゴがサーチできるため、重要部分が間接的に安定するようになりました。

とはいえ、悲しきかな、サーチのサーチまで入れても、そこそこ欠損してしまうのが現実です。


そこで"おれの侍になれ!!!"を検討することにしました。


ただ、通常10ドフラを入れるデッキは後半にドンが余らず、おれ侍は不要牌になってしまうため採用がしづらいものです。
しかし、赤緑スモーカーであれば10ドフラを出しても2-3ドン余るため、後半も後続やカウンター探しに使っていけると、腐るタイミングが非常に少なくなります。

また、序中盤にキャラをレストにすると、寝かせたキャラを集中砲火されて結局手札が細くなってしまうという裏目もありますが、リーダー効果で相手ターンにキャラのパワーが上がっているため、こちらも大きなデメリットには感じませんでした。

以上からおれ侍を採用することにし、結果的に8キッドもそこそこ引けるようになり、満足いく構築になったと感じています。


※以降有料部分になります。
ここからは対面毎の立ち回りや細かい注意点等、詳細な解説をしていきます。
是非読んでいただけると嬉しいです。



5.採用カードについて

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