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「スペイン移住」というのはどれくらい本気なのか?

長いけど、書いとくよ。

「どんくらい、スペイン移住を真剣に考えているんですか?」って、よく質問されるけど、簡潔に答えると、「もちろん、冗談だよ」。

ただ、ここには重要なことがいくつかある。

そもそもの発端は、息子アントニオが、「スペインでサッカー選手になる」と言い出したこと。で、いろいろと調べてみると、おおざっぱに言って、未成年の外国人がスペインでサッカー選手になるためには、親がスペインで働いてるとかの「理由」が必要だと判明。(ホントのとこは知らんけど)

なら、オレがスペイン語を自由に操れるようになって、なおかつ、スペインで仕事探すか、自分で会社作るかしないと、という流れ。

そんで、まず一つ目の重要なことは、

私の個人的な信条で、「小さな目標の積み重ねの先に大きな達成があるのではなく、突拍子もないような大きな目標がない限り、わずかな達成もありえない」と思っている。いつも言ってることだけど、「売り上げを30%伸ばすぞ」という目標は達成しにくいが、「売り上げを30倍にするぞ」という大胆な目標は意外と達成できる。なぜなら、小さな目標を前にすると、小手先の「改善」に目を向けがちだが、大胆な目標に対しては、小手先ではどうにもならんから、抜本的な新方法を考えざるを得ない。それが結果として、達成に近づく、という感じ。
だから、ボクには、「火星に住むぞ」くらいの大きな目標が必要なのだ。すると、スペイン語をマスターするってことに対しても、最初の一歩としては、「スペイン移住」しかあり得ないわけだ。

そんで、次に二つ目の重要なことは、

子供に対する教育上の模範を示すことだ。これは、かなりデカい理由だ。
正直言って、アントニオがサッカー選手になれる可能性はそんなに高くないと思っているし、親としてサッカー選手という職業を選ぶことを望んではいない。(だって、職業として考えたら、選手生命短い、いつでも怪我のリスクにさらされている、という感じで、かなり分の悪いビジネスだと思うんだよね)
しかし、そんなこととは別の話として、「サッカー選手になるためには、親がスペインで仕事をしなくてはいけない」という難題をふっかけられたわけだ。そういう難題を前にして、「ごめん、息子よ、俺はスペイン語話せないし、スペインのこと全然わからんから、無理だ」って口が裂けても言ってはいけないと思っている。
私も武士の末裔かもしんないので、ときに、啖呵を切る必要があるわけさ。
「よし、やったろーじゃないか」と宣言し、その宣言を死守するために、ひたすら頑張るんだ。そういう姿勢や結果は、いつか必ず、子供たちに伝わる。「スペイン移住なんていう無理難題を前にしても、うちの父ちゃんはひるまなかった」という思い出を作ってやる必要があるわけだ。そして、将来、子供たちが無理難題に直面したとき、「父ちゃんなら、こんなとき、必死で闘ったはずだ」と思って、立ち向かってくれることを期待してる。
だから、地味に、ここには、負けられない戦いがあるんだなぁ。

そんで、最後に三つ目の重要なことは、

新規マーケットの開拓だね。今回も、2週間バルセロナに滞在している間に、いろんな人と話をしたよ。
いざスペイン移住という切り口で行動してみなかったら、決して出会うことのなかった人たち。
こんなにインターネットが発達して、Google検索とかが便利になってれば、三河安城にこもって、ドラマ見ながら仕事してれば、きっと、安全な日々はすぎていくはず。
でも、そうではなく、常に、新しい場所、新しい環境に身を投じて、今まで知らなかった人から、今まで聞いたこともないようなビジネスや生活の話を聞いて、心を揺さぶられたいわけだね。
正直言って、これまでの人生で、スペインとかスペイン語って、かなり軽視していたんだよね。(ごめんなさい。)それが斜め上からのチャンス到来で、スペイン村に放り込まれたわけさ。あとは、スペイン移住という切り口で、いたるところに足を運んで、アウェイ感を全身で浴びるだけさ。
結構、オレ、アウェイに強いよ。

ってなわけで、結局何を言いたいかっていうと、スペイン移住は「想定」でしかないから、どんだけ本気かっていう質問じたいがおかしいよ。そんで、オレの人生で、大学入るときも、アメリカ、カナダ、フランス行くときも、大学院入るときも、最初の就職も、自分の会社作るときも、勝手に引退するときも、全て、「想定」だったよ。

なので、2年後くらいに、「スペイン移住」という「想定」から始まったストーリーが、どんな感じで展開してるのかって、そっちの方が興味あるんじゃないの。

というわけで、2年後に、バルセロナで飲み会するから、そん時までに、みんな準備しといてね。ぶちゅ。

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