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28年前、千葉県に住んでいた。当時私は1歳くらいで姉が3歳くらい。私と姉が日曜日にディズニーに行きたいと駄々を捏ねたので両親が仕方なく連れていってくれた。子どもふたりを連れてのディズニーなんてすごく大変なので、翌日の月曜日はさすがの父も午前休をとったらしい。その月曜日。父がいつも乗っている電車のいつも乗っている車両で地下鉄サリン事件が起きた。こ、こわすぎ………………
地下鉄の隅に貼ってある地下鉄サリンのポスターを見る度にハッとする。あの日ディズニーに行っていなかったら、あの日父が朝頑張れてしまっていたら、間違いなく今とは180度違う人生だった。無かったかもしれない人生を歩いてると思うと途端に目の前が嘘みたいに思える。
今送っている無かったかもしれない人生は、にも関わらず大事にはできていないし、おかげで大して幸せでもない。ポスターを見てはハッとする癖に喉元過ぎれば熱さを忘れて駅を出る頃には全く別のことを考えている。新年度が始まった。怠惰もいい加減にしないといけない。
函館に行った。友達が3月末に函館から引っ越してしまうと聞いて、じゃあ滑り込みで行きたいです!と連絡をした次の週末に行った。強風かつ雨だった。
相変らず毎日は辛く、実家に泊まる3日前から肩と首に蕁麻疹まで出るようになったので函館は余計に楽しかった。ひとりで突然どこか遠くに行ってもいいんだなと実感できたのが嬉しかった。
おとうふの武藤ちゃんが函館だったなと思ってスタエフにレターを送ったら手厚くお返事をくれた上にTwitterでリプライまでくれて優しかった。キリがないから配信とかラジオとかはもう聞かないと決めていたのにおとうふのスタエフだけはちゃんと聞いてる。あとエフエムロヒーも結構聞けてる。岩場も全部聞いてる。あれ、全然聞いてるな?
ラッキーピエロで友達のトイレ待ちをしている間、生まれて半年経った友達の子どもにジッと見つめられ、おそるおそる小指を差し出したらぎゅっと握ってくれた。そのあととっておきの変顔をしたら声をあげて笑ってくれた。赤ちゃん、かわいいすぎる。赤ちゃんを見ているだけで自分の顔が和らぐのがわかった。尊いっていうのはこの感情のことを言うのね。どうか健やかに育ってほしい。子どもに金使ってくれ政府……
結局どんなライブに行っても「トンツカタンいたらなあ」って思う。ミネルヴァにもナルゲキにもバイタス系列にもたまに行くけど「森本さん親知らず抜いたばっかのパンパンの顔で出てきたのウケてたなあ」とか「ヒコさんが端の席で大喜利サラサラ書いてたのかっこよかったなあ」とかを思い出しては、今ライブに行っているのは楽しかったあの頃をなぞっているだけなんじゃないかとも思う。
売れてくれて良かったとあの頃も私は楽しかったを両方とも本心で思って申し訳なくなる。ある売れた芸人さんが「結局幸せの総量って変わらない」と言っていたのをたまに思い出して救われたり惨めになったりする。
カベポのライブに呼ばれたトンツカがネタも企画もおもしろすぎてその反動で鬱になってるだけなんですけどもネ トンツカおもしろすぎ大天才 全員天才なのにバランスも良くて天才 まじで天才なんだよな ハ〜天才天才 あと天才で言えばキョコロヒーも天才 おもしろすぎる 天才 イベント外れて落ち込んだけど番組が今後も続いてまたイベントやってくれたらいいな
人生行き詰まってるからまたマッチングアプリ使って変な男引いて絶望したりしよっかな〜!
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