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『ミスター・ガラス』

原題「Glass」

◆あらすじ◆
フィラデルフィアのとある施設に、それぞれ特殊な能力を持つ3人の男が集められる。不死身の肉体と悪を感知する力を持つデヴィッド、24人もの人格を持つ多重人格者ケヴィン、驚くべきIQの高さと生涯で94回も骨折した壊れやすい肉体を持つミスター・ガラス。彼らの共通点は、自分が人間を超える存在だと信じていること。精神科医ステイプルは、すべて彼らの妄想であることを証明するべく、禁断の研究に手を染めるが……。


シャマラン監督流のヒーローに対する考え方は充分受け取ったよ。

「アンブレイカブル」と「スプリット」がどう絡んでくるのか?と彼の作品の個性を考えると不安だったが全編に渡って個人的には楽しめた。

特殊な能力は個性か異端か病か?
活かすのか殺すのか?
見出す手段は?
永遠の課題だ。

ニック・フューリー×プロフェッサーX×なかなか死なない男(笑)の三つ巴…製作会社の枠を超えた?キャスティングの妙も楽しい。いや、【壊れやすい人】の方が先だったか。

路線違いのヒーローものは至って大真面目だが、なんだかシャマラン監督のお遊びゴコロにも見えたり彼の無邪気思考の発揮場所にも見えたりねww

S.C.Uへようこそ。

(シャマラン・シネマティック・ユニバース)


今作の監督ご登場シーンはちと長め。

そして、愛は地球を救う論を全う。

監督の言う【真のヒーロー論】とは彼ら個人ではなく彼らと共存すべき道を作る周囲の理解なんではないかな。

いやぁ、もしかしたらS.C.Uこそがヒーローモノの真髄かもしれない。


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