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映画感想『PIG/ピッグ』

原題「PIG」

◆あらすじ◆
オレゴンの深い森の中で忠実なブタを相棒にトリュフハンターとして暮らす孤独な男ロブ。トリュフを買いに時折やって来るバイヤーの青年アミール以外に誰とも付き合うことなく、静かな隠遁生活を送っていた。ところがある日、大切なブタが何者かに攫われてしまう。そこでロブはポートランドの街まで出て、アミールとともにブタの行方を追い始めるのだったが…。


何⁈この感覚!
B級の雄(笑)ニコラス・ケイジの圧倒的な存在感!
極端に少ない台詞!(超好み!)


思い描いていたものとは確実に違う"在らぬ方向へ連れてかれる感"が不思議楽しい。
「えっ?この話その方向性?」
「で、そー来るの?」みたいなね。

まるでアートトリックな世界に入り込んだ様にも思える。

暗澹たる映像の中に描かれるトリュフ採取を生業とする主人公の豚愛。
その豚を奪われた事から端を発するリベンジ&再生劇。
マジ、ニコラスの本気モード観たわ。
(いつも本気だ!っつーの)
やっぱ大好きだぁ、ニコケイ!


まぁ、個性的な演出だから万人ウケは無いな。 
でもニコラス・ケイジを観たいなら最高だよ!
だって、ずーっとたった一言「I'd like my pig back.」(オレの豚を返してくれ!)って言ってんだから。(いや、ほかにも言ってるけれども)

その執念たるや、もうっ!
なりふり構わず汚れも流血のカピカピもナンのその。

「他人の目なんか気にしなさんな!」って始終言ってんのよこの映画はさ。
自分が"こう"と思った事は人が何と言おうとやり遂げろとね。

イイ映画なのよ。

もう既にまた観たいくらいにさ。

この男の正体は如何に⁉︎つってね。

そして最後は誰もの心をほぐすんだよ、きっとね。

実際はとてもセクシャルな意味を纏うブルース・スプリングスティーンの『I'm on Fire 』をカサンドラ・ヴァイオレットがカバーしてるってのがこのラストに意味を持たせてる。
透明感ある彼女の声で歌う事でロブがその強い愛情に包まれる優しい空気が感じられる。  


しかし、これが長編デヴュー作とは!
サルノスキ監督天才か⁈

親しみを込めて"猿の介"って呼んでイイかい?

既に決定事項らしい『クワイエット・プレイス3』も楽しみだ。


まぁ、途中何度も「取り敢えず風呂入りませんか?」とは思ったけどねww


あと、ブーちゃん🐖がとにかく可愛くて可愛くて…❤︎

女の子でーす♀


2022/10/20

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