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映画感想『トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング』

原題「TRUE HISTORY OF THE KELLY GANG」

◆あらすじ◆
19世紀のオーストラリア。貧しいアイルランド移民の少年ネッド・ケリー。頼りにならない父親に代わり、家族を支えてきた彼だったが、やがて母親によって山賊のハリー・パワーに売り飛ばされてしまう。パワーの下でギャングに必要なことを仕込まれ、10代で逮捕・投獄されたケリー。出所後は、娼館で暮らすメアリーと恋に落ち、束の間の幸せを味わうが…。


劇場で見逃してずっと観たかったかけど何故か配信されずだったこの映画。
やっと観られたー(*≧▽≦)bb

物語はイギリスの流刑地だったオーストラリアが舞台。
一家は父親がアイルランドの罪人で貧しくイギリス貴族や警官から差別され虐げられていた。
警官への憎しみを募らせ成長と共に富裕層のみをターゲットとした盗賊となり、貴族の手先だった警官達を殺害し【反逆の義賊】として神格化されたアウトロー、ネッド・ケリーの実像を描いてる。

ネッド・ケリーに関しては過去グレゴール・ジョーダン監督、ヒース・レッジャー主演の『ケリー・ザ・ギャング』(原題 Ned Kelly)でも描かれてるがそれを更に緻密に映像化しアート作品としても成り立つほどの斬新な映像で描いてる。

ケリー一家がひいてはネッドが盗賊として狂気化していく様が個人的には夢中になる要素満載で“性”や“情”をバイオレンスで描いて行くのも素晴らしく好みだ。

耽美で過激な映像の中に挿し込まれる俯瞰の大地。
樹々の唸りが聞こえてきそうなその生命。
オーストラリアの土が入植を許すなと言っている様でもある。

オーストラリアの歴史として鑑賞しても興味深い。

とにかく映像の濃さが見事だ。
カメラワーク、色彩、衣装・・・パンキッシュな演出と音楽。
これをスクリーンで観られなかったのは非常に残念だ。

そして俳優もかなりイイ!
このジョージ・マッケイ最高に大好きだ!

ニコラス・ホルト、ショーン・キーナン、チャーリー・ハナム、アール・ケイヴ(ニック・ケイヴの息子)、ルイス・ヒューイソン、エッシー・デイヴィス。

ショーン・キーナン&ルイス・ヒューイソン
チャーリー・ハナム
                      アール・ケイヴはお父ちゃんソックリだな。


そしてネッドの少年期を演じたオーランド・シュワルツ君がめちゃ好演。


ジョージ・マッケイとショーン・キーナンのブロマンスも濃いわぁ( ✧Д✧) キラーン


ニコラス・ホルトは相変わらず妖しい(≖ᴗ≖ )ニヤリ

                       めちゃ嫌な奴だった

そしてバイオレンス度が高い‼️
なにせ【全員極悪】だから!
豪州版『アウトレイジ』かよっ!(笑)



どれを取っても私好みな作品だったなぁ。


何度も言うようだが劇場で観たかったぁー!! (੭ु ›ω‹ )੭ु⁾⁾



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