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映画感想『Cloud クラウド』

◆あらすじ◆
町工場で働きながら転売屋として日銭を稼ぐ吉井良介は、転売について教わった高専の先輩・村岡からの儲け話には乗らず、コツコツと転売を続けていた。ある日、吉井は勤務先の工場の社長・滝本から管理職への昇進を打診されるが、断って辞職を決意。郊外の湖畔に事務所兼自宅を借りて、恋人・秋子との新生活をスタートさせる。地元の若者・佐野を雇って転売業は軌道に乗り始めるが、そんな矢先、吉井の周囲で不審な出来事が相次ぐように。吉井が自覚のないままばらまいた憎悪の種はネット社会の闇を吸って急成長を遂げ、どす黒い集団狂気へとエスカレート。得体の知れない集団による“狩りゲーム”の標的となった吉井の日常は急激に破壊されていく。


前半は転売屋を生業とする主人公のまるで感情を捨てた様な危うい振る舞いが引き起こすサスペンススリラーが描かれる。

フリマサイトで繰り広げられる背景に身近さも感じ、どこかリアル感もあって楽しめたが或る時点から様相が一変、まるで違う世界に強制連行だ(笑)

バイトの佐野君が只モノじゃない演出はあの若者の怯え方で判るんだけど、素人の集まりがあそこまで狂暴化するのもチョイと頂けない感が頭を擡げたよね。

たまたま精神的に極端な方達が吉井の関係者に多かったってだけの事・・・なんて思えないんですけどぉ。
それより何より素人考えのああ言う犯罪は絶対にイイ目は見ないので辞めておいた方が得策っす。
捕まるか殺られるか葬られるか(←同じだよっ!)だよね。

まぁとにかく佐野プロに実弾サバイバルチームが全滅させられたまるでつまらないゲーム見せられてるみたいな感じだった。

なんか色んな事が貧困・・・精神的に。

まっ、それが好みに嵌ればイイし楽しめるだろうけど自分は全てに雑さを感じエンディングに近付くにつれテンションだだ下がり。

役者が揃ってるだけに残念。
良々君(我が家ではこう呼んでる)なんて結構イイ役よ。
天音もはまり役だと思うし吉岡睦雄なんてホント雰囲気だよね~。
なんかさ彼らの怒りの表現もっと深堀り出来たんじゃないかな?とか思っちゃったのよ。

で・・・

最後は「え?佐野は誰なの?」と言う疑問しか残ってない。

何屋さんなのかな?

もちろん転売屋と言う危うい生業に絡んでくるヤバ~い組織だったりするんだろうし【組織】っつー言葉も一瞬だけどモロに出して来てるからこういう“ヤル気のある”裏組織に引っ張り込めそうな連中に目を付けて狙ってるのかもね。

あっ!【(君も)狙われてる】ってサブタイトルはこれか?これなのか?
ヤバい組織にって事か!

(それより松重さん何?カメオ出演なの?奥平君との絡みで一瞬のご登場でビックリ!)

裏組織の実務?『呪術回戦』で言えば伊地知潔高的な?ww

後半もこの展開じゃなきゃ好きな分野なのになぁ…。
なにせドンパチ嫌いじゃないからね。
でもこのシチュエイションは無理だったぁ。

黒沢清監督作品あんまり観ないから乗れなかったかな?
監督としては「そこが狙いだったんだ」って言いそう。
闇サイトでバイト探すのと同じでサバイバルゲーム感覚で殺人しちゃう様な現代の軽佻浮薄さへの警鐘なんだろうね。

てか、後半あの大量に用意されたブツは何処で購入されたのかしらん?
フリマだとしたら相当怖いがねww。
さすがに闇サイトか。

でもこの主人公が転売屋と言う生業を全く悪びれずに危機感も無く営んでる事の方が怖いっちゃぁ怖いな。
自分が思いもよらぬ所で恨み買ってるって思わない方がおかしいよ。

君子危うきには近寄らねーのよ。

あぁ、吉井君のその後はどうなるんだろうね。
佐野君の組織に抱き込まれちゃうのかな?

それとも佐野君は凄くイイ人で組織も辞めてるし献身的に吉井の転売屋でバイトするんかね?
するかよっ!もう吉井はイイヨウニツカワレンだろ!

それにしてもあの秋子と吉井の関係がしっくりこないなぁ。

だから個人的には全体的に登場人物の心情の描き方が雑と言うか甘いと言うか監督の自己満足っぽく感じる。

なんか今更腹立ってきたわ。(アタシ、アホか!ww)



なので窪田っちでも(*b • v •)b

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