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映画感想『アネット』
原題「ANNETTE」
◆あらすじ◆
挑発的なスタイルのスタンダップ・コメディアン、ヘンリーは、国際的に有名なオペラ歌手アンと情熱的な恋に落ち、世間の大いなる注目を集める。やがて2人の間にミステリアスな娘アネットが誕生し、アンとヘンリーの結婚生活も少しずつ狂い始めるのだったが…。
鬼才レオス・カラックス監督が第74回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した異色のロックオペラ・ミュージカル。兄弟バンド、スパークスの原案と音楽を基に、スタンダップ・コメディアンと世界的オペラ歌手が辿るダークな愛の軌跡を独創的な筆致で描き出していく。
変な映画!!
そして主人公がクズ野郎。
露出も大有りでイチャイチャしてる。
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レオス・カラックス監督のロック・オペラ・・・
この監督の作品はホントどれも個性的で風変わりだから自分の中でも好き嫌いが分れる。
今回、途中正直ミュージカル苦手人の私は中弛みした。
で、ちょっとうっすら寝た。
けど大好きな『POLA X』ばりのダークで闇に向かってバイク突っ走る!みたいなある一点から目が冴えて自己中でクズな男がどんな顛末を迎えるのか楽しくなった。
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そこには彼の幼い娘アネットが関わって来るんだがそれがもう・・・!
アネット怖いよう(( ;゚Д゚))ブルブル
へヴィーな内容をロック・オペラ形式が何気に和らげてるけど
或る意味サスペンスホラーなんだよ~~~!
後半登場する音楽家役のサイモン・ヘルバーグが救い。
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て言うかスパークスのオープニング曲劇中グルグルしてた。
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しかしこんな映画を娘に捧げるあたりカラックス監督やっぱりオカシイわww
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古舘寛治、水原希子、福島リラ出てま~す。
因みに主人公のクズ野郎はスタンダップコメディアンなんだけど監修がどうやらビル・バーと渦中のクリス・ロックらしい。
エンドロールでアダムドライヴァーの『Thanks』に名前載ってた。
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この主人公の笑いのセンスがイケてるのかイケてないのか?
その辺のギリギリなライン設定がそもそもこの作品に入り込めるか否かの境目か?
正直笑えない感はある。
で、この人の絶好調から奈落の底への落ち込み方が半端無いね。あの情緒不安定な悪態?見せられてもマジ金返せ!ってなるけどね。
自分の感情をコントロール出来ないだけなのに妻の安定ぶりをやっかみ嫉妬するなんてクズ過ぎる。
個人的にはアダム・ドライヴァーの映画は色んな意味で記憶に残る"傑作"が多い。
今作も或る意味記憶に残るだろう・・・おケツまで出してるからね!!ww
そんなのばっか選んでるな、アイツ。
いや、そんなのばっか来るんだな、アイツ。
好きだわ、アダムちゃん。
それと劇中みんな歌ってんだけどリアル撮りらしい。
大変だわ~~。
マリアン・コティアールはやっぱピアフやっただけあって歌唱力凄い。
しかし、ホント変な映画だった。
いや、ヘンテコ・・・って感じかな??
でも後味が悪いわけじゃないのが
ふ・し・ぎ!
2022/04/10