映画感想『モービウス』
原題「MORBIUS」
こう言うジャレッドが観たかった。
手の込んだ特殊メイクじゃなく『ダラス・バイヤーズクラブ』の時みたいな彼そのものの姿が観たかったから今作はかなり堪能したよん!!
CM見ると、なんか冒頭の洞窟で掌切ってその傷口から蝙蝠の要素取り込んだみたいに演出してたけど全然そうじゃないじゃ~~~ん!!
まぁ、良く考えたら当たり前なんだけどね・・・アタシのお馬鹿ちゃん!ww
ただ、監督が『ライフ』のダニエル・エスピノーサだったからちょっと斜に構えて出来を疑ってたのはあったんだけどね。
確かにストーリーに目新しさは無い、だけど置かれた環境による善悪の選択と言う課題に於いてジャレッド演じるマイケルは決して悪人では無い、だからこそ得た能力の副作用との葛藤に苦しむ姿が切ないんだな。
もう、完全にこれジャレッドの嵌り役じゃない?
あの何とも言えない虚弱感と蝙蝠の性質を得た後の希望と戸惑い。
肉体の変化(もう変身と言っても良い)も然る事ながらやっぱりその精神性がこの作品の見所だから何より奇抜さを抑えたジャレッド・レトの演技は予想通り完全無欠!
両極のジャレッドが見られるなんてお得感半端ないわ〜( ✧Д✧) キラーン
後天的に2面性を併せ持つ形になった医者がこの世の中をどう見て行くのか?
興味湧くじゃない~~!!
そして、マット・スミス演じる親友マイロとの因縁も見応え有り。
そのマット・スミスがまたイヤラシサ満タンな悪役として完璧に成立させてるのが素晴らしい!『ユージュアル・サスペクツ』オマージュか?と思わせるあの「ホントは足何ともありませ~ん」シーンww。 マジ、クソ野郎だった。
同じ病気で幼い頃から身体が不自由で悔しい想いをして来た二人。
でも医者として病を治そうと研究に没頭してきた男と富と言う鎧を身に纏う事で病に苦しんだ年月を見返そうとした男の違いをまざまざと見せつける王道ストーリー故にその繊細な演技がモノを言う・・・と言ったところだろうか。
蝙蝠の能力を得た後のスピード感も然る事ながら超音波や空気震動の可視化が見事だし超好み!
あの激闘の結末を導く蝙蝠の大群シーンは医師として患者を救う気持ちを持ち続けたマイケルが他者を頼り、邪悪な心と対峙しそれを打倒する=自分のダークサイドにも打ち勝つシーンとしてグッと来た。
今後のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)との絡みを含んだポストクレジットは興味深い。
取り敢えずシリーズのプロローグとしては満足!
これでアメコミリベンジ果たせたね、ジャレッド!
とってもとっても美しかったよーԅ(♡﹃♡ԅ)
でも、鑑賞中ちょいちょい『トワイライト』を思い出しちゃったけどね。
でも、あの能力爆発した時の変身姿はどっちかと言うと【狼男】っぽくない?
或る人が「羽根が付いてれば蝙蝠に見えたかもだけど・・・」って言ってて同じ事思った人居るんだなってね。
恋人ドクターが缶詰で指切った時「切っちゃダメ!早く血止めて絆創膏貼って!」って思っちゃった。『トワイライト』の見過ぎ!(笑)(笑)
まぁ色々含み持たせて終了だったんで今後どんな風に展開するのか・・・?
また吸血ジャレッドが観られるのは結構な事です。
そうそう、あの「I am Venom、huh」のシーンはジャレッドのアドリブなんだってー!
結構アドリブあるらしいんだけど一覧くれぇよー
実は蝙蝠好きなんであの魚用の水槽で飼ってるのめちゃ楽しかったのは記しておこう。
それと…タイリース出ててビックリポン!
それも警察…笑う。