映画感想『ナチス・バスターズ』
原題「露KRASNYY PRIZRAK / 英THE RED GHOST」
「10代からタランティーノ監督の大ファンで、あと世界のクロサワも大好き!」なんてインタヴューの声が聞こえて来そうなアンドレイ・ボガティリョフ監督36歳(誰?)作品。
WWⅡ下に於けるロシアvsドイツ戦線。
背景に流れるサウンドも相俟って西部劇を思わせる構成、尚且つ『七人の侍』を彷彿とさせるヒーローもの展開も楽しい。
正直、タラちゃんまでは行き着いてないけどその低予算感溢れる粗さと工夫が見慣れて来ると心地良い系ww。
最近、こう言うタイプの新しいの観てなかったからちょっくら安定の面白さだった。
戦争映画だけど機甲部隊は登場せずほぼ銃撃戦だから個人的には大好きパターン!
シュパッシュパッと非道なドイツ兵の頭がぶち抜かれて行くし、ドイツ兵の罠とか妊婦登場辺りから緊迫感がMAXになるし、中盤ドイツの大尉が極寒の地でサウナに入ろうとしてそこへヒーローが現れ、サービスショットな大尉ちゃんは素っ裸で戦闘態勢入ってイヤでも雪の中に突入して身体冷え冷え~~だったり・・・イケメン担当なのに最後は女装コスプレみたいになってるしって、結構ベタに笑い突いてくるんだけどそれが逆に安心感で観てて自然に楽しめるんだよね。
それと赤い亡霊氏のキャラがなかなかにしてズッコケ感含む・・・なのが良き。
結構こまごま楽しませてくれるよん。
B級好きにはハマるなぁ。
てか、冒頭で出て来る劇団のオッサンが演じてるのは絶対ヤバい内容だよね。
観てみたいわぁ。
しかし邦題が宜しくないっ!
多分「イングロリアス・バスターズ」から発想したんだろうけど原題の『赤い亡霊』ってタイトルがラストで目頭を熱くするんだからそこはちゃんとやろうよって思った。
ヒーローが誰かなんてどーでもイイ!
その信念こそがヒーローの正体だって・・・泣けるじゃねーか!
2021/12/11