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映画感想『屍人荘の殺人』

◆あらすじ◆
ミステリー小説オタクの大学生・葉村譲は、先輩でミステリー愛好会会長の明智恭介に振り回され、ホームズとワトソン気取りで学内の瑣末な事件に首を突っ込んでいた。同じ大学に通い、私立探偵の顔も持つ剣崎比留子は、2人に音楽フェス研究会の夏合宿への参加を持ちかける。実は比留子のもとには「今年の夏合宿で何かが起こる」との犯行予告が届いていたのだ。夏合宿がおこなわれる山奥のペンション紫湛荘へと向かい、3人は研究会のメンバーと合流する。そしてその夜、密室状態となった紫湛荘で惨殺死体が発見され……。


原作読んでないので知らなかったから「えっ、そっちの方向なの?」的ななかなか大掛かりなゾンビ展開だった。

まっ、よくタイトル読んだら屍の人だもんね・・・テヘっ!

登場人物はこんな感じ・・・

この原作【国内のミステリー・ランキングを総なめ】って紹介されてたんだけど・・・それなら超残念だったな。

まぁね、中村倫也の扱いはそれで良いのか?と或る時点からずっと思いつつ、でも或るワンシーンに彼の存在価値を見出せる演出は悪くなかった。

コメディとシリアスのバランスは悪くないから全体を通した微ポップな作りが見易さを後押してる。

でもそんなに評判良きミステリー映像化として凄く面白いか?と問われれば中途半端だったかな。緊迫感に欠けた。

そして何より全ての事象に対する動機が薄い!!

比留子が葉村に執着する理由、その葉村が比留子に自分の助手になってくれと再三頼まれでも「自分は明智さんの助手だ」と断るのだがそれほど固執して断るほどの関係だったのか?居なくなってみたらその存在が大きかった的な?でもそうならその辺の心情を描かないとみててうすっぺら〜〜〜な感情しか漂わんよ。

それに明智をもっと登場させておくべきだった気もする。推理バトルとかあったら面白そうなのにさ!

ゾンビも全然怖くないし(いや、もしかしたらそういう手が苦手だったアタシの方がゾンビもの克服してるのかもだけど)ゾンビを密室殺人的ニュアンスに組み込んで若干複雑さを出した演出なんだろうけどそれがなぁ・・・盛り上がりもほぼ無く結構一定のテンションで突き進んじまってるのがツライ。

結局ゾンビは何だった?
テロなの?
そこ言及してないよねぇ?

神木くんの活躍がもう少し欲しかったし個人的には明智とのブロマンス的要素をもっともっともっともっともっと出して欲しかった❤

てか、ここまで書いてこの小説本当に面白いのか?と言う疑問しか浮かばない。

まぁさ、
浜辺美波ファンには良作って事だけは言える。