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映画感想『ドリーム』
原題「Hidden Figures」
◆あらすじ◆
ソ連とアメリカの宇宙開発競争が繰り広げられていた61年、米バージニア州ハンプトンにあるNASAのラングレー研究所に、ロケットの打ち上げに必要不可欠な計算を行う黒人女性グループがいた。なかでも天才的な数学の才能をもつキャサリンは、宇宙特別研究本部の計算係に抜てきされるが、白人男性ばかりのオフィス環境は、キャサリンにとって決して心地よいものではなかった。一方、ドロシーとメアリーもそれぞれ、黒人であるというだけで理不尽な境遇に立たされるが、それでも3人はひたむきに夢を追い続け、やがてNASAの歴史的な偉業に携わることとなる。
久しぶりにこの手の素晴らしい作品に出会った想いで一杯だ。
とにかく宇宙開発と言う設定と黒人解放と女性地位向上と言うこの三つ巴の見せ方が絶妙。
主人公3人の黒人女性をそれぞれの立場で描いていくが、絶えず押し寄せる波の様に感動が渦巻く。
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冒頭からひっきりなしに彼女達の言動に拍手喝采!
勿論悔しい描写があってのものだから「キィ―――ッ!!」ってなるシーンも沢山あるがそれでも【前例】を作ろうと奮闘する彼女達の姿にスタンディングオべイションしたいくらいに興奮させられる。
【いがみ合う事は何も前進させない】
これに尽きるよね。
キャサリンがハイヒールで何度も往復するトイレまでの道のり。
あの道をいつか誰が何の目的で走るのか?
あの演出は粋だったな。
最後はハイヒールの音が彼女等のテーマソングのようにさえ感じた。