映画感想『仕掛人・藤枝梅安』
◆あらすじ◆
腕の良い鍼医者として知られた品川台町の藤枝梅安には、"蔓"と呼ばれる裏家業の元締めから金をもらって殺しを実行する"仕掛人"という裏の顔があった。ある日、梅安は料理屋・万七の内儀おみの仕掛を依頼される。実は、3年前にも万七の前の女房おしずを仕掛けていた梅安。やがて依頼人の身元を探るのは仕掛人の掟に反すると知りながらも、おしず殺しのいきさつが気になってしまうのだったが…。
「こういうの観たかったんだよね~」って声がそこここから聞こえてきそうだ。
正統派だけど "劇場版"ならではの質の良いバイオレンスとエロス、そしてこの時代の女達への不条理が描かれる。
映し出されるシーンの繊細さと美しさ、ダークな色彩、豪華キャスティングに往年の時代劇ファンにも刺さったねぇ。
トヨエツふぁんには堪らん彼の色気がプンプン匂って、その上ブロマンス炸裂なのが素晴らし過ぎる!!「えっ?BLなの?」って位には匂わせてるよねww。
ICEハート💙な梅安さんが彦さんと一緒に居る時だけは安堵してるのが判るのよ。
自宅で鍼医者してる時よりもずっとずっと心許してる感がヒシヒシ伝わってくるのがねぇ…。
裏稼業人はそれじゃあイケないんじゃないですか?って言いたくなる程にね。
過去の仕掛人、仕事人シリーズに多少のバディ感はあってもここまでのBL感は感じなかったから或る意味新鮮だった。
(まぁ、こんな騒いでんのアタシだけって事みたいだけどね)
と言う事で…
二部作の一作目だから主人公の背景紹介もありつつの色んな感情が織り込まれた一作。
勧善懲悪ではないプロットも良い。
ただ、少々薄味な感じはしなくも無いのは記しておく。
自分がこの手の作品には濃厚味を求めちゃうからだけどねー。
早く「パート2」観たいよ
緒形拳の時代から観てる自分にはやっぱ裏稼業もの堪らんわ。
しかし…トヨエツのブロマンスはヤバいって…マジヤバいって…坊主だし…。
◆ここから個人的見解の戯言コーナー◆
なんなら【仕掛人シリーズ版「きのう、何食べた?」】なんですけどぉ~。
愛之助演じる彦さんとこたつ共有なうえに夕餉の作り合いって…半同棲かよっ!!ww
てか半同棲だったんだけどね(笑)
梅安が"仕事"の後に彦さん家に寄っちゃって夕飯うまいうまい言って食べて彦さんが「泊っていきなよ」とか言っちゃって「じゃあ、そうさせてもらうわ」的なやり取りが逆パターンもありでこの劇中に何度登場したか!
仕舞にゃ「また来たよ、どうせ泊っていくんでしょ!」ってアタシは思ったね。
梅安が「どうしたら鰹節と何とか(忘れた塩だったかな?)だけでこんな旨い雑炊が作れるんだ?」とかなんとか言っちゃってイチャイチャしてんじゃねぇよ…みたいな?
別にイイけど…的なね。
もうさぁ、このブロマンス<BL(OyajiLOVE?)な状況に他のストーリーどうでもよくなりそうだったわ。本筋が霞んじゃうからヤメテくれよ~、描き方が程よいのよ!
脚本巧すぎっしょ!大森寿美男かよっ!!
いや原作読んでないけど、もしや池波正太郎がBL書いてたのか?
それとも河毛監督ちゃんのリクエストか?そうなのか?
てか、冒頭からこの二人の会話に"女否定論"結構入れてくるから「もしや?」って勝手に勘ぐってた私も大概だけどww、梅安が女と関係を持っても全然彦さんの方が勝ってる感じ拭えないのよね~(笑、なんじゃそりゃ!)
かと言って梅安と彦さんの濡れ場があって欲しいわけじゃないってのがややこしい!
トヨエツが濡れ場やる男は愛之助じゃないからっ!!(何言ってんだアタシww)
ゆくゆくは(いつだよっ!)観たいわけよ豊川悦司のオヤジラブ❤︎
シリアスでもコメディでもどっちでもイイから是非お願い致しヤス(人・_・)♡