映画感想『シャイロックの子供たち』
◆あらすじ◆
メガバンク・東京第一銀行の長原支店で現金紛失事件が発生する。お客様係の西木は、濡れ衣を着せられた部下の愛理やその後輩の田端とともに真相を突き止めるべく調査に乗り出す。しかし、そこに待ち受けていたのは、出世コースから外れた支店長やパワハラ上司の副支店長をはじめとする曲者揃いの銀行員たちと、横領や隠ぺい工作、不正融資といった不祥事の数々だったのだが…。
まぁタイトル通り凄く解り易い作品だったなぁ。
「ヴェニスの商人」の解釈重要!
プロットの構成、展開もだけど人としてのモラルと言うテーマ的にもね。
それに加えテンポめちゃイイ!
些細な事だし誰にも見られてないなんて思っても【壁に耳あり障子に目あり】一度"悪さ"に手を出すとマジで一生ついて回る事もある。
それは後ろめたさの継続や忘れた頃にやってくる不意打ちみたいなね。
「あの時あんな事しなければ良かった」って思った時には遅いのよね~。
そんな気持ちを抱えながら生きるなんて自分には無理!
かと言って品行方正なんて事もやっぱり無理だから取り敢えず"金にはクリーンで居ましょうよ"って事かな?
しかし、1円たりとも合わないと帰れないお仕事。
私も金銭に関わる仕事だったから多少解るけどそれが銀行となれば厳しさが違う。
それも"人の金"だからね。
私達の生活に密着してる銀行(支店)の内部事情が垣間見られてそこも面白さの理由だな。
でもさ、軽い気持ちで人を陥れようとする悪戯はこの職場では厳禁ですからっ!
結局、自分に返ってくるよ。
阿部サダヲがホントに大活躍です。
いや、この2人の小芝居伏線回収が気持ちイイのよねー!
そして人の持つ二面性も良く表された作品だと思う。
身の丈で生きるのが1番。
一攫千金なんて基本は無いと思うけどな。
物価高でも給料は上がらずな日本で犯罪は増える一方…
やっぱり鍛えるべきは精神力では?
サダヲだけにコメディ感もありとても良き哉。