映画感想『Winter boy』
原題「仏 LE LYCEEN / 英 WINTER BOY」
クリストフ・オノレ監督の実体験を元に作られた作品らしいが思春期の恋愛や父の死による喪失と再生が不安定な年代の心情に寄り添うように描かれていた。
劇中では一度だけリュカの口から触れられたがこの作品のカギは主人公のリュカだけが父親の死の真相に疑問を持つ体験をしていると言う事。
そのシーンをプロローグに持って来たのが素晴らしいしその体験の有無にこそ彼と家族との【父(夫)の死】への感情や向き合い方の違いが見て取れる。