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映画感想2023

78
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2023年10月の記事一覧

映画感想『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』

原題「KILLERS OF THE FLOWER MOON」 いやぁ、こんなお馬鹿ちゃん居る? てか、ディカプリオは壮大なお馬鹿演じさせたら右に出る者は居ないってくらいの地位を確立したな。 1920年代初頭のオクラホマ州、インディアンオセージ族の土地で石油資源が発見された後に起きた連続殺人事件を描いた実録ものだ。 冒頭から引き込まれる映像の作り込みにグッと来た。 特に石油が噴き出たシーンへの切り替わり!スローで表現される躍動感は美しかった。 80歳の御大が全精力を注いだ

映画感想『ザ・クリエイター/創造者』

原題「THE CREATOR」 こんな聖林大作風で予算が8000万ドルって聞いてビックリした。 その金額で撮ったとは思えない映像が観られたから。 そして余りにタイムリーな戦争SFモノとして成立、人類の愚かさをまざまざと見せつけられる。 アジアが舞台なのは嘗てのベトナム戦争を彷彿させるし現世界情勢への皮肉さも感じさせる展開は自国批判以外の何者でも無い。 ハリウッドと言う世界最大の映画産業界が強硬なアメリカ批判とも取れる今作を世に送り出す姿勢には賛同する。 何故、隣人を受

映画感想『オペレーション・フォーチュン』

原題「OPERATION FORTUNE: RUSE DE GUERRE」 やっぱ、ガイ・リッチーが漂わせるホモ・ソーシャル&ブロマンス風味が好きなのよね~。 (´∀`*)ウフフ グレッグ(ヒュー・グラント)が登場してからずーっと”何時そーなるのか?”って方向転換ばっかり気になって楽しくて仕方なかったわ(笑) オーソンはずっとJJと組んで彼のポテンシャルの高さが露見して行く度、常に信頼度促進してるの良きじゃん。 そして音楽の使い方…ガイだよねー。 オープニングから結構乗

映画感想『ゆとりですがなにか インターナショナル』

3人寄れば男子の下ネタ止まらず! 『童貞、セックス、やったやらない』…30過ぎてそれ続けてる?ww 人間なんてそうそう中身が変わるものではない!って事よね。 アタシなんてもう還暦だっつーのに中身なんて20歳の頃となんも変わってないもんねww まぁ、とにかく他愛も無いどーでもイイ身近なドタバタ劇だがそうだからこそ微笑ましく観ちゃえるのがやっぱこのドラマの魅力よねー。 30代半ばにもなればそれなりに社会に揉まれるしね、その社会自体が変化するスピードを速めてるからそこに対応す

映画感想『イコライザー THE FINAL』

原題「THE EQUALIZER 3」 アーントン・フークア監督×デンゼル・ワシントンが描き出した【殺しの美学】が最高だ。 ガチャガチャしまくった『ジョン・ウィック』に比べ、まさしく王道な大人(初老)の引き際的演出。(10歳違いだからマッコールにしてみればJ.ウィックなんてヒヨッコだわねww) 予定調和と言ってしまえばそうかもしれないがロバート・マッコールと言う男のこれぞ生き様と言う演出に魅せられた。 彼の目的が最後の最後まで明かされない展開とその理由の明かし方も粋だ

映画感想『コカイン・ベア』

原題「COCAINE BEAR」 あのエリザベス・バンクスがこんなおバカチック丸出しの映画を作るなんて! ってか、これが実話とは!!!!!!!! セスナ機から森林に投下された大量のコカインをクマが食べまくってラリックマになった? 笑えるꉂꉂ(ᵔᗜᵔ* )アハハʷʷʷ   真っ赤なダッフルバッグにギッシリ詰まったコカインの包み。 赤なら森林の中でも後から見つけ易いとでも思ったか?アホ共め!! そうは問屋が卸さなかったってわけで、むしろ目立ったからクマちゃんが独り占めしちゃっ

映画感想『沈黙の艦隊』

原作未読。 見応えしかなかった! こう言うの大好きだ! 潜水艦内の状況、始終情報量に溢れ全感覚が研ぎ澄まされた環境。 自分には無理だが堪らなく夢中にさせる。 冒頭の一コマ目から瞬きすら忘れてしまうような緊迫感と緊張感の連続。 大沢たかお演じる海江田の打つ一手一手に息を呑み、目が釘付け!! (◎_◎) 海江田と深町(玉木宏)・・・お互いを知り過ぎるくらいに理解し信頼し、そして推する。 2人の過去に何があったのか?エピソードの挿し込みバランスやタイミングもGOOD! ま

映画感想『BAD LANDS バッド・ランズ』

観終わった後の残念さが否めない。 面白く無いわけじゃないけど、かと言って凄くイイわけでもない。 笑っちゃうのが台詞の聞きづらさが『ヘルドッグス』以上。 そしてやっぱり安藤サクラとは相性が合わない。 いつもあとひとメモリな域に感じる。(あくまでも個人的にだがどの作品も同様) ラストの台詞に「アンタ、男前やな」とかあったけどネリって女そんなに男前かなぁ? 彼女にあまりカッコ良さは感じなかった。 題材は面白いけど全体的にやや平坦さと回りくどさを感じて途中少し萎えたかな。 描きた

映画感想『ミステリと言う勿れ』

原作未読。 よく出来てたなぁ。 ロケ地のスケールも雰囲気も映画然としていてTVシリーズも面白かったけど映画もまた凄く楽しめた。 相変わらず整君の口から吐き出される言葉たちは心にズシンと来るし今回も立って拍手したくなる場面があったなぁ。 名台詞「おじさん達が作った言葉」・・・これな! 女性の地位がめちゃくちゃ低かった時代に男が作り出した女性蔑視の慣用句が未だに横行してる世代がある。地方なら尚更なのかもしれない。 家事を仕事と思わない男が多過ぎるって事にも整君は言及してる。

映画感想『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』

いつも通り楽しかった。 もっこりも大炸裂!ww まぁ個人的にだが、さすがの神谷氏も喜寿でいらっしゃるからか冴羽獠の声と言うか喋り方に若干の違和感を感じながら鑑賞。 なんて言うのか経年に因る活舌の低下を補う【はっきり発音のわざとらしさ】みたいなの? ちょっと感じちゃったんだよね。 ファルコンの玄田さんには感じなかったんだけど神谷氏の方が7歳年上だからね・・・寄る年波ってやつか・・・。 が、ラストは愛を知らないアンジーにちょいホロり( இωஇ )  でもさ、自分が愛されな