自分にとっての豊中って?

生まれてから60年以上豊中市に住んでいて、未だに豊中の良さっていうのがよくわからない。
「ずっと住んでるからこそわからない」と言われることもあるけど、本当かな。

豊中は産業の都市でもないし、商業都市でもない。そして観光都市でもなければ、大学や研究機関がたくさんある学研都市でもない。

自分にとっては、ただそこで生まれて、そこで住み続けているだけの存在。
高校を出ると京都の大学に通学し、京都の会社まで通勤し、後半はドイツに赴任し、最後は大津市の社宅で単身赴任。
ほとんど「Toyonaka passing」
そして、やっといま、living in Toyonaka.

つまり、自分にとっての豊中って、今も昔も、単純に「生活する街」ってことなんかもしれない。

それじゃ、なんで豊中市で住み続けているのか?
2021年度の市のアンケート結果がある。
アンケートを取るとこういう結果になるのは当たり前なのかもしれないが、豊中市に住み続けたいと思う人は結構多いらしい。
とく面白いのが、南部エリアは北部に比べるとネガティブな要素は多いにも関わらず、そこに住む人たちは、住み続けたいと思っている比率は高い。
高齢者の比率が高いから、いまさらよそには移れんと思う人が多いんじゃないかな(自分を含めて)。
学校を卒業して社会人になる世代では、積極的に住み続けたいと思う比率は下がってるよう。これはどこの都市でも共通の傾向なのかもしれないが、いろんな可能性を求めて外に出ていきたいと思う人が多いのかもしれない。

もうひとつ面白いデータがあった。
豊中南部人は、これからも住み続けたいとは思っているけど、不満も多いよう。
多少交通の便が悪くとも、緑が少なく寂れた雰囲気があったとしても、住み慣れた場所で住み続けるしかないと思っているのかもしれない。
いまさら知らない人ばっかりの街では暮らせんと思っているのかもしれない。

それじゃ、他の媒体では、豊中市のことをどう思っているか?
2023年のデータがこれ。

いい部屋ネットが貸している部屋の住民に対するアンケートだから、世間一般の人がそう考えているとは限らないけど、豊中市は一応ランキングにはいっている。

昔から(40年前から)、京都や大阪市に住んでいる友達や知り合いに、住んでいる場所が豊中市だというと、ほぼ同じ反応が帰ってくる。
「いいところにお住まいで〜」
「緑が一杯で環境良さそうですね」
「裕福な人が多く、治安も良いんですね」
「豊中ですんでみたいわ〜」

それにたいする俺の反応もいつも同じ。
「ぜんぜん違う。豊中の南の端っこだし、それに大阪市と尼崎の境界やから、全然そんなイメージとはかけ離れてます。」となぜだか、誇らしげに反応。

たぶんも今も、豊中市ってイメージ先行。
でもこれからは、イメージに近づけていこうとしているんやな。

ただ、矛盾するけど、
俺がもっている豊中の良いイメージは、昭和40年代の庄内近辺の混沌と猥雑と不良な感じかもしれん。
ちがう。そもそも豊中って括りがなかった。
豊中って概念なかった。
庄内、十三、尼崎(戸ノ内)エリア住民って感じかも。


昭和四〇年ちょい

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