あなたの書く・タワーマンションの・韓国のソウルは

あなたの書く詩は  美しくないといった
重く曇った海辺の夕方   みたいな詩だといった

重く曇った海の夕方に  大きな丸太のような物体
が流れ着いた

タワーマンションの  室内を映した  映像を見ている
洗濯物の仕組みが  どうなっているのかわかる

タワーマンションから  別のタワーマンションまで
その間の距離が  何かを争っているように
もやもやする

韓国のソウルは　道が細くて坂になってて　石材の塀が多いまち
なんだな　と思う　映画を何本か見ただけの
印象

歳をとると暮らしにくそうで　坂の途中に縁台を置いて
休み休み出かけて帰る　杖もいるな　先にゴムをつけてあるので
かつかつ音はならないな