ライブメソッド
ライブメソッド
多くのバンドは
アップテンポの曲で
ライブを終える
ピーターグラント
が
レドゼペリン
についていった
奴らは違うと
のべ
数億人の
視線と
喝采と
期待と
賞賛を
浴びてきて
どのようなものが
彼らの体を
満たしたのだろう
ひとこと
イエス
と
いえば
数万人の歓声を
浴びる
熱狂に包まれた
見渡す限りの
人
高校に
はいったころ
ちょうど
RCサクセション
ブレイク
バンドキッズは
みんな
よぉこそぉ
とはり叫んでいた
曲間の
MCは
あいしあってるかい
RC
の曲
覚えてる
叩ける
ステージ
ロッカー
ビートルズは
出てきただけで
歓声の渦
ライブの間
ずっと
誰も曲
聴いてない
ライブを
やめた
ツェッペリンの
ステージは
たっぷり
2時間以上
ひとびとを
陶酔させ続ける
テクニック
磨いてきただろう
ライブを
生活の糧としてきた
ひとは
聴衆を
喜ばせる術に
長けている
温めて
走らせて
鎮めて
乗せて
陶酔の内に
ステージを
終える
ポール
マッカートニーは
キングの
余裕
だが
3時間
歌い続け
水も飲まない
5万人の前で
リラックスして
あのときの
ベースを
弾くのだ
ひとの
できることを
とうに
越えてしまった
世界の
ひと
半ば
ひとでは
なくなっていそうだ
ところで
長年
積み重ねられてきた
数々の
ライブパフォーマンス
を通じて
培われた
ライブ学
みたいなものが
あるのだろうか
知らないだけで
あるだろう
群集心理や
社会学を
援用して
高度な
メソッドが
確立されているのかも
しれない
平沢進は
ライブの方法
という
アルバムを
出していた
救済の技法
という
アルバムも
ライブの
秘法
とか
秘儀
というものが
マントラとなって
音楽の
奥底に
隠されているかも
しれない
突然段ボール
は
陶酔するための
音楽を
目指しているとは
思えない
音楽の陶酔から遠く
どのように
楽しむべきか
惑うような
ライブもある
表に対しての
裏のように
そこで
踊り狂うと
オーディエンス
のみならず
パフォーマー
すら
困惑する