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夢でなつかしいひとの さらに懐かしい人の


夢で
なつかしいひとの
数字を
みた

旅行の
清算をして
帳簿に
つける

科目の
長い桁の
数字
きみの書く数字
覚えている

仕分けの
ルールは
営業には
むつかしいよ

というと
科目と番号
直してくれた

そこに
もっと懐かしい
人がいて
夜の
線路際
コンクリートの
棒が柵となって並んで
いる

私たちの
通った学校の
駅への道
そのひとたちとで
歩いている

話をするとしても
昔話以外ない
でも
なんとか
二人きりになろうとしている

高架の駅で
あと三人の
高校生のままの
友人たちと
高校生に戻っている
自分たち
それに
私の父とでいる

ふたりは
電車で帰るという
車は
五人乗りなので
父と
三人の女子を
乗せていくことになる
私は父を徒歩で返して
二人で話したい人を
最後になるように
送っていきたい

駅の階段を
降りて
車のある場所に
そぞろ歩いていくのだが

何処に停めたか
忘れてしまった

私と
私の一番懐かしい
ひとは
少し離れて
ふたりで
歩いた

そこで話された
思い出は
私が
全く知らない
ものだった

それに
そんなふうに
思われていたのか

やや
落胆する
内容だった

そこで
目が覚めて
泣きたい気持ちと
懐かしい気持ちの
入り混じった
切ないような
気持ちのままで
たけのこご飯と
肉巻きフライを
食べた後

いつもの時間に
息子と二人で
風呂に入った

夢の話を
息子にしながら
その声は
すこし
風呂場で響いた

私の
一番懐かしい人から
夢の中で
話された
思い出話と

私に対して
思ったことは
風呂上がりに
考えようと
思った


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