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AI美少女イラストに学ぶKAWAII③ 完成
いつもお読みいただき、ありがとうございます🙏✨
タカミチです。
思いのほか時間がかかりましたが完成しました。
トータル20時間弱くらいでしょうか。
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AI美少女イラストの模写を一通り終えて、有益だと感じる気づきがあったのでシェアしたいと思います。
AI美少女イラストを模写して気づいたこと
今回の模写から気づいたことを列挙します。
首が腕より細い笑
強めの光源を使うことで、立体感や臨場感を表現している。
立体感を出すために、基本的にエッジにハイライトが入る。(ロボット的な塗り)
ひとつのパーツ(同色)で、ごくごく微細な色調変化がある。
線画もグラデーションで塗りと同化していて統一感がある。
線画をきっちりと描きすぎず、光や影が強くなるポイントで飛ばしている。
線画の色は光の影響を受けて大きく3色に分かれている。
逆光のせいもあるが、濃い影に黒を多用することで重厚感がある。
パーツごとの固有色の濃度を落とし影色にしている。
暖色の中に寒色、寒色の中に暖色をアクセントとして入れている。
せっかくなので、模写の方法や注意点、AI美少女イラストでよく使われる強い光源の描き方についてご紹介します。
模写の方法と注意点
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模写をする際は、上記のようなスケールを用意すると正確に描けます。
まぁ、僕は途中から使い始めたので色々狂っていますが笑
模写をする上で注意点があります。
自分の力量で描けそうな被写体を選ぶこと。
学びたいことを明確にしておくこと。
何を描いているか意識しながら描くこと(漠然と描かない)。
単純作業になるようなら描くのを止めること。
4番は単純作業をして楽しみたいという目的ならOKです!
ポイントは、模写とは重要な気づきを得るためであって、寸分狂わず描き移す作業ではありません。
なので、陰影や形状を正確に描き移すデジタルデッサンが目的でなければ、大きく印象が狂っていなければ多少のズレ等は気にしないことです。
それよりも、原画の技法がちゃんと再現出来ているか、という点が重要です。
再現できないならそれは力量不足なので、もう少し簡単な原画を選びなおす必要があります。
ちなみに、半分くらいまで塗って今回学ぶべきことがすべて分かったので、半分以降は2倍速で塗っています。
意外と荒れてはいないので、模写スピードが上がったようでこれも新しい発見。
学ぶべきことがこれ以上ないと判断したら、やっつけ作業になるくらいなら止めてもいいと思います。
今回背景はその理由から描きませんでした。
ちなみに、漫画家の丸山恭右さんの動画で模写をする上での注意点を分かりやすく解説しているのでお勧めします。
今回の塗り方と光の表現の描き方
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上の画像は腕の塗りだけで、光の表現を入れていない状態です。
AI美少女イラストの特徴のひとつに、塗りがごくごく微細な変化をしている点があります。
だから滑らかで美しい立体感を感じさせるわけですが、この微妙なグラデーションは慣れないと難しいかもしれません。
僕の塗り方が正解かは分かりませんが、目的は達成しているのでご紹介します。
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まずは肌の中間色を探し出してフラットに塗ります。
大体違和感ないかな?と感じる色で大丈夫です。
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腕全体の原画を用意してざっくりと各ポイントの色をスポイトで吸って置いていきます。
集合体恐怖症の人はこの方法では描けないでしょうか?笑
うん、、、気持ち悪いですが我慢しましょう😓
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ポイントごとの色を混色しながら均していきます。
均しながらたまに引きで見て違和感がないか確認します。
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AI美少女イラストって光の表現が綺麗で魅入ってしまいますよね。
この光は、レイヤーの合成モード「加算(発光)」、「加算」、「比較(明)」を使うと表現できます。
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光の色や強さによって変わりますが、今回は「R:200 G:170 B:140」の黄色を入れています。
加算(発光)を透明度50%で、光が当たっている輪郭をなぞるように色を置きます。
加算は下地の色に合成色を加えることで白に近づきます(255:255:255)が、発光はさらにグラデーション部を飛ばすため、強い光の表現に向いています。
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「R:255 G:110 B:0」のオレンジを、比較(明)を透明度100%で、加算(発光)の上に原画に近くなるように乗せます。
乗せる色より下地の色の方が明るいため、両色の中間くらいの色に近づきますが、原理の説明が難しいので、その都度いろいろな色を置いて試してみてください😓
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通常レイヤーでオレンジの色味を調整します。
「R:255 G:110 B:0」のオレンジを100%、30%、10%の3つのレイヤーを用いて微調整しています。
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合計5つのレイヤーを表示するとこんな感じになります。
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お疲れさまでした😆
今回AI美少女イラスト模写を始めた経緯
①でAI美少女イラストを参考にオリジナルのイラストを描きました。
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発端は妻との会話です。
女性と男性でかわいいと感じる基準が違うってことで、知ってか知らずか損をしている漫画家は意外に多い、という結論でした。
これは恐らく賛否が分かれます。
自分が思うかわいいを描けばそれでいい。
自分が思うかわいいは置いておいて、市場ニーズを満たすかわいいを模索する
どっちが正解とかは無いでしょう。
やはりクリエイター本人が決めることですから、思うまま描いて一定のファン層を逃してもコアなファンを掴めばいい、そう思います。
どちらかというと、後者の方が批判的な意見が多いかもしれません。
媚びを売るな、と。
しかし現実を見ると、絵柄を観てその漫画を読むか読まないか、第一印象で決まります。
読者の中には「ヒロインが可愛くなければ読まない」という層も一定数います。
そして編集者からすれば、絶対に後者を意識してほしいでしょう。
エンターテインメントは市場ニーズを満たす仕事ですから。
そこで、一般的な女性目線を持つ妻から、女性が感じるかわいいの条件を聞いたわけですね。
それで出た意見が。。。
女性は線が細くモデル体型で、清楚(純真)タイプを好む傾向がある。
男性はむっちりした太めの体型で、天真爛漫タイプを好む傾向がある。
はぁ~、なるほど確かに、と。
女性は、自分の憧れを投影する傾向があるそうです。
男性は自らの性欲が絵に出ますよね苦笑
男性クリエイターの絵は、基本的に男性ウケは良いでしょう。
でも、女性からすると男性クリエイターの絵柄は嫌いという層が居るとのことです。
もちろん男性と好みが一致する女性も居ますが、本質的に考えると上記が当てはまるような気がします。
娘は僕の描く女性キャラを「可愛くない」と言いますしね😓
ここなんですよね。
妻と娘がかわいいと感じる絵柄を開発できれば、幅広い女性の読者を獲得できるだろう、と。
ちなみに、今回の模写とオリジナルの絵はかわいいと言われました。
そう、単純に一般的な美少女イラストは女性に受け入れられるようです。
かんたーん!笑
いやいや、事はそんなに簡単ではありません。
美少女イラストを素で描く人って、好みの下地、感覚の下地があるから、ポンポンかわいい女の子を描くのが苦じゃないわけです。
むしろ楽しい~、生き甲斐、という方向性でしょう。
それは性欲が下地なわけです。
でも僕は模写しただけ、意識して描いただけ、なのです。
意識して描いてもなお首が太い笑
自分の絵柄がベースなので違和感はないですけど、この時は美少女イラストの比率がまだ分かっていないわけです。
今回模写して「首ほっそ!」って思いましたしね。
この美少女イラストのかわいいを抽出して、自分の絵柄に変換することが、これからの課題です。
娘が初音ミク描いてほしいというので、次は今回得た気づきを活かしつつ、オリジナルで描いてみたいと思います。
さぁ、、、娘から「かわいい!」を獲得できるのか。。。