自民党崩壊の始まり。
戦後の日本は自民党政権が続きました。元々自由党・日本民主党・社会党の3党だったのが、社会主義を掲げる政党に政権を取らせない為に、2党が合体したのが自由民主党です。
3年間の民主党政権時代以外は、自民党がこの国を統治して来ました。「悪夢の民主党時代」と言ったキャッチコピーが使われますが、自民党が与党に返り咲いて以降、それこそ悪夢の様な増税・増税・増税が続いています。
団体行動が好きな日本では、所謂「組織票」が選挙に大きな影響を与えて来ました。例えば創価学会員は公明党に入れる。地方の年配者は自民党に入れる。無所属の候補者が自民党の公認候補者に競り勝つのは、容易ではありませんでした。
地方の年配者は「自民党は生活を守ってくれる」と信じて投票するのですが、自民党はそんな彼等が苦しむ政策ばかりを推し進めて来ました。それでも年配者は盲目的に信じ続ける。
それはまるで、DV気質の彼氏に何度殴られても「好きだから」と別れない女性みたいです。
んで、マトモな思考ならば、景気に応じて消費税を増減させて民間の活力を維持します。ところが、財務省が消費減税を断固拒否。その結果内需が落ち続けて、平均年収は200万円台となり、税負担率が昔は20%台だったのが、今では40%に増加しています。この状況で、関西経団連が「年金廃止」に言及しています。
与党復帰後の自民党政権こそ悪夢であり、今回の選挙で民衆の怒りが爆発した訳です。次の参議院選挙でも自民党が大敗するのは必至です。
この状況に、自民党議員は危機感を抱いていると報じられていますが……今更何を言ってんの?と思います。
総裁選で高市候補に投票しなかったのは自民党議員です。その大きな理由は「中国や韓国が嫌がるから」。
積極財政策を掲げる高市氏を民衆が支持するのは、とにかく景気を良くして所得を増やして、生活を楽にして欲しいからです。
それなのに、自民党議員は財務省と中国・韓国のご機嫌を伺って石破内閣を選択した。更に裏金議員にコッソリと2千万円を渡していた。そりゃあ大敗します。一体誰の為に政治をやっているのか?と呆れてしまいます。
磐石の組織票を誇っていた公明党が大阪で維新の会に全敗。その影響で維新の会を与党に誘えなくなっています。
現在の自民党は国民民主党にすり寄っています。予算や法案を成立させるには過半数が必要だからですが、「お前達の要求を呑むから味方になれ」と誘いながら、予算さえ通れば用済みだと、結局ノラリクラリと要求には応じないでしょう。
地方の高齢者は相変わらず自民党に入れましたが、20~30代の若者層は巧みにSNSを活用した国民民主党を支持しました。今回の選挙が何を意味しているかと言うと、「自民党の崩壊の始まり」です。
今後は盲目的に自民党を支持して来た地方の高齢者はどんどん減ります。そうなると、自民党以外の政党を支持する人達が社会の中核となります。
かつて最大野党だった社会党と同じ道を、自民党は歩むでしょう。その流れを作ったのは、自民党議員の皆さんです。今更危機感を持った所で、もう詰んますよ。