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有事に備える(2)
日本の初代総理大臣は伊藤博文。日清戦争後の清国との講和条約締結を読むと、彼が卓越した交渉術を持っていた事がよく解ります。
それから100代後は…..平然と嘘を付き、神聖な伊勢神宮で一礼すら出来ず、国際会議でも尊大な態度と、到底リーダーの器では無い人が首相です。
複雑な国際情勢にまったく対処できず、台湾有事が起これば、中国は台湾周辺の封鎖と同時に日本の主要都市にミサイルの照準を合わせて恫喝するでしょう。首相は狼狽するばかりで、真っ先に地下施設に避難しそうです。
ちなみに最近弟子さんが「黒い煤が降っていて、みんなで掃除する」未来の光景を視ていますが、恐らく伊豆諸島の海底火山噴火の火山灰だろうと判断しています。
弟子さんはミサイル攻撃で破壊された東京の光景も幻視していますが、有名な2062年の未来人が「日本に核ミサイルは落とされない。ただ……」と言葉を濁した内容が、恐らくコレだろうと判断しています。
んで、都市機能がダメージを受け、輸入ルートも失う状況で、紙幣にどれだけの価値があるのかは容易に想像が出来ると思います。
極端な物不足に陥ると、どの様な社会になるのか…….我々は終戦直後の日本に学ぶ事が出来ます。
歴史と聞くと暗記科目だと嫌う人がいますが、歴史を知る大切さは、未来の為にあります。僕が太平洋戦争前後に注力するのも、自分が生きている間に再び戦争に巻き込まれると予見しているからです。それに比べたら、論文が学会で評価されるかどうかなんて、本当にどーでも良い話です。
終戦直後、都会の人々は着物や貴重品を持って田舎へ行き、米や野菜と物々交換しました。闇市では砂糖が高級品で、ネギ汁や大根汁など甘味のある野菜汁、犬・猫・ネズミ肉の串焼きが人気となり、更に工業用アルコールが「バクダン」の愛称で販売。
揚げ物も大人気でしたが、マトモな食用油が無いので重油や機械油を使い、「MOBILE天プラ」と呼ばれています。
昭和の大人気コメディアン、古川ロッパが戦争当時の詳細な日記を残していますが、そこで特に砂糖・バター・コーヒー・酒類の品不足を嘆いています。
僕が東京オリンピックの頃に50万円分購入したのは、こうした食料品や日用品です。
平和な今は1袋200円で買える砂糖が、物不足になれば1袋1~2万円の価値に化ける。
トイレットペーパーを求めてスーパーに並ぶニュースを見ながら、「ヨシ、缶詰と砂糖を買おう」と動いた訳です(続く)。