日本人の本性。
YouTubeで人気動画にする方法論として、「日本人は凄い!」と礼賛する動画を推奨したりします。
日本人は謙虚で勤勉で優しくて……と世界に定着しているイメージは結構良いですが、そんなに単純な人達じゃありません。日本史研究を通して、僕が抱いた正直な感想は、「日本人って怖い」でした。まあ、自分もその一人になる訳ですが。
基本的に日本人は賢いです。そして熱狂的に支持をした後に、スパッと見限って、新しいモノに鞍替えます。
江戸時代は「お代官様~」とニギニギ揉み手をして従っていた町人達は、明治時代になった途端に髷を捨てて「ざんぎり頭」になりました。
「四つ足の動物を食べると地獄に堕ちる」とご先祖様の教えを守って来たのに、明治時代に牛肉が美味しいと知ると極楽よりも旨いを選びました。
更に農具で肉を焼く方法を編み出して「スキヤキ」と言うオリジナル料理を開発。東南アジアから寿司を、欧州から天婦羅を教わると魔改造。日本を代表する「寿司、スキヤキ、天婦羅」はどれも外国の料理を自分達のモノに吸収&発展させたものです。
種子島で鉄砲を知ると、引き金にバネを使い命中率を高めて魔改造。ペリーの黒船で蒸気船を知ったのが1853年。その50年後には「T字戦法」を編み出し、イギリスに発注した戦艦金剛が1912年に完成すると、30年後には戦艦大和を独自開発。まるで鉄塔を取り付けたみたいな米国戦艦と比べて、デザインの格好良さは素晴らしいです。
んで、戦艦の建造方法を教えてくれたイギリスには、恩を仇で返すみたいに戦艦プリンス・オブ・ウェールズを航空機で撃沈してみせた。「まさか航空機で戦艦が沈むとは!」と世界中が仰天。機動部隊と言う新戦法も編み出して、それまでは艦隊のオマケみたいな空母が一気に海軍の主役になりました。ついでに、火炎瓶を考案したのも、大型潜水艦を発展させたのも日本軍です。
兵器開発の天才集団の日本。戦前の子供達は将来立派な軍人になる事に憧れていて、国際連盟を脱退した時には「国際社会から名誉ある孤立を選ぶ」と強気の政府を支持して、みんな万歳三唱しました。
ところが、敗戦後はアッサリ軍部を見限って「米国大好き♪」に鞍替え。大日本帝国軍の解体にも怒らず、「我らのマッカーサー元帥を米国大統領に!」と熱烈に応援。
「戦争自体が悪」とみんなの意見が一致して、経済で国際社会と勝負する道を邁進。そして経済大国の座も危うくなり、ロシアで戦争が始まった今、「ウクライナ頑張れ!」と熱烈に応援していたものの、戦争が長引くと興味が薄れて、「キャベツ高いよね~」と自分達の生活の方に関心が向く訳です。これはもう仕方がない。
そして戦後は自民党を支持していたけど、裏金問題だ増税だとダメダメなのでみんな見限っています。これももう仕方がない。何故なら、岸田首相自身が「総理大臣になれれば後はどうでも良い」自己中な性格だからです。
日本人の賢い所は、自分の利益を追及しながら、誰かがW杯のスタジアムでゴミを拾い出すと、一斉に同じ行動をする点です。そして世界のニュースで「日本人の綺麗好きは凄い!」と報道されて、みんな勘違いする。
「どう振る舞えば褒められる(批判されない)のか」を常に考えていますが、例えば駅のホームで女性が具合を悪そうにしていても、みんな素通りしたりします。
「助ける空気感」を察知すれば、みんな駆け寄って「大丈夫ですか!?」と声を掛けるし、「助けない空気感」を察知すれば、誰も助けない。
そんな日本人が「国家存亡の危機」に巻き込まれたら……とんでも無い事になります(続く)。
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