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『楽しい歌舞伎 文七元結』 四国ブロック 旅初日!
本日1月23日。徳島市のあわぎんホールで、四国市民劇場例会がスタートしました。
昨日、羽田発のJAL便で全メンバーが徳島入り。
徳島県板野郡松茂町にある、徳島の空港は、その名もズバリ『徳島阿波おどり空港』です。 空港ロビーでは、LEDの世界有数の地元企業・日亜化学工業(株)様から寄贈の、大型LEDビジョンで阿波踊りの乱舞が迎えてくれます。
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そう、徳島と言えば、何といっても『阿波踊り』。 天正14年、藩主蜂須賀家政公が、築城の無礼講として城内で踊りを許したというのが、有力な起源説ですが、軽く400年以上の歴史を持つ、日本の伝統芸能の一つです。
徳島で生まれ育ち、小学生時代から踊り始めた 私・山崎辰三郎に、チョットだけ故郷自慢をさせてください。
≪ぞめき≫と呼ばれる、阿波踊りのお囃子が流れてくると、私は未だに 血が湧き肉が踊ります! 単純二拍子の阿保オドリですが、単純さゆえ、奥が深くダイナミックな踊りなのです。 そして、三味線・笛・太鼓等、 必ず生演奏にあわせて踊るのです。 《連》という、それぞれのグループで、個性豊かに踊るのですが、数ある日本の盆踊りの中でも、踊り手の数(総数約2万人ぐらいが踊ります。)と、本番に向けての稽古の量にかけては 群を抜いているのです。
セミプロとも言える、『娯茶平連』『のんき連』等の方達は、団員数も多く、長い歴史を重ね 屈指の伝統芸能集団です。
是非、ユーチューブを覗いてみて下さい。
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この写真は、確か、入座4年目の夏、日産サニーに
踊り衣装・かつら・メーク道具等 一切を積み込んで 徳島で踊り込んだ時の貴重な1枚です。 左側が私。右の美女は床山の谷川秀雄氏です。
ちなみに、同行した女優さんは、西川かずこさんと、現・谷川氏の奥様の山中喜代子さんでした。 若さ故、こんなことも出来ました。
さて、『楽しい歌舞伎・文七元結』巡業は今日が旅初日なのですが、令和7年の、私の初仕事が、地元徳島での今日の故郷公演となりました。
役者を長く勤めてきたご褒美だと思います。 本当にありがたい事です。
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劇団前進座は、長い歴史の中で沢山の財産演目を生み出してきました。
落語種の芝居という意味で『芝浜の革財布』『唐茄子屋』『くず〜い屑屋でござい』『裏長屋騒動記』『たが屋の金太』そして『文七元結』等がございます。
“人情の大切さ”を訴える、これらの作品群。
ネット・スマホ・AI の便利さがもてはやされる現代でも、その魅力が失せることはありません。これからも市民劇場の会員様に、是非ご覧いただきたいと願っています。
私はこれまでに、何度も例会で故郷の舞台に立たせて頂きました。
30年近く昔の話になりますが、1997年、『芝浜の革財布』熊五郎女房 お春 のお役で、徳島市民劇場の例会にお邪魔しています。
この時には、何と! 徳島県下で7ステージ。四国全体では23ステージの舞台をやらせて頂いています。
今回は、四国全体で6ステージです。
時は移り、様々な事由があって今がある訳で、その復活が簡単では無い事も重々承知しています。
しかし、昔を知る一人として、
日常の生活と文化・芸能との関わり、『舞台の観劇』が、もっともっと 普通になる事。
今日のあわぎんホール・客席での、会員の皆様の 熱狂的なご様子に接し、このことを願わないではいられません。
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1月23日 辰三郎 記