何度言ってもエイティシックスは2020年代最高のロボットアニメ!

エイティシックスってどんなアニメ?

エイティシックスは、有色種であるという理由だけで差別され、全世界を脅かす最凶最悪の無人機「レギオン」と戦う宿命を背負う青年と、彼らの上官となった若き女性指揮官を主人公にしたロボットアニメです。

タイトルのエイティシックスは、「サンマグノリア共和国」の強制収容所に住む人々を指す蔑称。
サンマグノリア共和国には85個の区が存在しますが、被差別身分の人々は実在しない86区に追いやられています。

人権が与えられない彼らは、薄い装甲の機体でレギオンと戦うことを強いられ、戦死しても墓を立てることを許されていません。

主人公のシンエイ・ノウゼン(シン)は、「死神」「アンダーテイカー(葬儀屋)」の異名を持つパイロットの青年。
これまで所属していた部隊は、彼を除いて全滅するため、共和国軍の軍人から忌み嫌われていました。

物語は、名家の令嬢・レーナが、シンが隊長を務める「スピアヘッド小隊」の指揮官に任命されたところから動き出します。

主なキャラを簡単に説明

シン→主人公。エイティシックス。寡黙だけど仲間思い。命が助からない仲間を一撃で安楽死させる優しい死神。(撃つ理由は後ほど解説)。幼少期に、戦場帰りでメンタルぎりぎりの兄に首を絞められ、生死をさまよい「死者の声を聴く」能力を得た。

レーナ→ヒロイン。共和国の貴族出身の士官。優しい性格の持ち主で、幼少期にシンの兄に助けられた。エイティシックスに対する差別を知っているため、彼らのために戦おうとするが前線のエイティシックスたちとの間には大きな壁がある。

ライデン→シンの部隊の副隊長。明るい性格で、いつもシンのことを心配するいいやつ。CVは、ツイステのエースの山下誠一郎さん。

アンジュ→面倒見のいいみんなのお姉さん的存在。CV.は早見沙織さん。

クレナ→シンに片思い中のかわいい妹分。シンからは異性というよりも頼りになる仲間という認識をされている。

セオ→ツンツンしてひねくれてるけど良いやつでかわいい。絵を描くのが好きで、機体につけられるパーソナルマークも彼がデザインした。


アニメ『エイティシックス』4つの魅力


1.直接の面識がないまま展開する主人公たちとヒロインの関係性に引き込まれる

個人的にエイティシックスがクソデカ感情生産アニメだと思う最大の理由。
アニメ第1クールは、ヒロインのレーナが最前線に行く機会がほとんどなく(共和国とエイティシックスには物理的や心理的に大きな壁があるため)、シンとレーナが話す場面はパラレイドと呼ばれる端末での通話のみ。
指揮官と隊長の関係でありながらも声しか知らない、戦うときにしか関わらない関係から始まるんです。

レーナはエイティシックスに対する差別意識はないですが、シンたちは本心を隠して関わっています。

表情が見えないから、本心も分からない状態から、ヒロインのレーナが奮闘し、少し心の距離が縮まっていくところがエモいです。   

私は命がけで戦い続ける主人公たちと、彼らの背中を追い必死で戦うヒロインの姿に引き込まれ、イッキ見してしまいました。

最終回は、素晴らしすぎて涙が溢れ出しますよ。

 

2.ヤバい設定付きの機体に驚かされる

エイティシックスは、敵味方問わずメカの設定がエグいです。
どうエグいかというと、まず敵のレギオンは、無人機でありながらも高い学習能力を持つAI的なものを搭載しています。
さらに、戦場でさっきまで生きていたパイロットの頭部や脳を取り込むことで、さらに戦闘力と知略を得られる厄介なやつです。

ゆえに、主人公のシンは命が助からない仲間の頭を拳銃で一撃で息の根を止めてきました(生前に仲間たちと約束してます)。

レギオンには亡きパイロットの脳があるので、普通に戦場で死者の断末魔の叫びや負の感情が溢れており、かなり胸をえぐられる戦場となっています(死者の声は聴けるのはシンだけ。見ているとめっちゃ辛いです)

一方、シンたちが乗るジャガーノートもなかなかエグいです。
装甲なんてアルミ級にペラペラ。勝つこと前提ではなく、エイティシックスを戦場で○すために作られたといえる雑な作りをしています(ガンダムのボールと同じだけど、メカデザインがかっこいい。) 

本当に泥沼の戦場。『蒼穹のファフナー』『アルドノア・ゼロ』と同レベルのエグい戦場ですが、かなり見ごたえがあるので必見です。

3.強さと葛藤を併せ持つ主人公が推せる

個人的に『エイティシックス』に引き込まれたところは、主人公のシンの性格です。 

シンのパイロットとしての性能は、めちゃくちゃ強いんですが、(ガンダム00の刹那とかアルドノア・ゼロの界塚伊奈帆くんと同じくらいヤバイ)心に傷を抱えています。

シンは寡黙で必要以上に話さないタイプゆえに、人前で周りに辛さを語ることはありません。

特に、兄に首を絞められた過去の傷が大きいです。

大好きな兄に「お前のせいで母さんは死んだんだ」と言われて死にかけたことで、シンは兄に強い憎しみと自分が生きていることへの苦しみを抱えていました。

兄は第1クールでは、レギオンに組み込まれており、兄と決着をつけることを生きる目的にしていたシン。

第2クールでは、兄の本心を知り、生きる目的を失ったシンがこれからを生きる目的を模索していきます。

さらに、今まで仲間の死を見届けてきたシンは、置いていかれる孤独にさいなまれてしまうのです。

シンが新たな生きる目的を見つけるまでのドラマに、心揺さぶられずにはいられません。

4.作画・音楽・脚本全てのクオリティが高い

『エイティシックス』のアニメを制作したのは、今『リコリスリコイル』や『うたプリ』シリーズで知られるA-1 Pictures!
主人公とヒロインの心理を繊細に捉えた情景描写、澤野弘之さん(「ガンダムユニコーン」とか「進撃の巨人」の方)のBGMが素晴らしく、映画を見ている感覚に浸れます。
脚本や映像演出がとても引き込まれるので、ロボットアニメが初めての方も、引き込まれるのではないでしょうか

拙い文章になってしまいましたが、「エイティシックス」は、沼のようにどっぷりはまれる作品です。
ネトフリやU-NEXT等で見られるので、チェックしてみてください。


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