家具の組立
ボランティアしているおじいちゃんから家具組立の依頼がありましたので行ってきました。
内容の詳細を聞いていなかったので、最小限の道具で向かいましたが、失敗しました。収納カバー付ハンガーラックだったのですが、めちゃくちゃ大変でした。
おじいちゃんは全然悪くないのですが、ご購入された製品の質が悪く、とても完成させられるものではありませんでした。(製造元見ておけばよかったです)
家具組立は得意なので1時間もかからないと思ってましたが、苦戦してあっという間に1時間が経過しました。こんなことになるとは。
支持部品にパイプを差し込む穴があるのですが、穴の大きさの精度が悪く、バリも残りまくってました。パイプが入るのもあればまったく入らないのもあり、大苦戦しました。これ使ってる人いるの?
穴が大きすぎるものはビニールテープをパイプに巻けば厚みが出るので対応出来るのですが、穴が小さくてそもそも入らないものはどうしようもありませんでした。入れても外れるを何度も繰り返して、家具組立で初めて無理かな?と思いました。簡単にパイプが抜ける製品なんて作っちゃ駄目ですよ…。
ヤスリも持ってきてないし、そもそもパイプもプラスチックの支持部品もやわすぎるのと、ラック全体が軽すぎてガッタガタでした。完成近くなりましたが、危なくておじいちゃんに使ってほしくないと思い始めていました。ハンガーで服をかけたり収納ボックスを入れたらガタガタに崩れるのではないかと容易に想像できました。
わたしが苦戦しているのと、組立られていくラックの大きさを見たおじいちゃんが、失敗した…大きすぎた。ラックの質もよくないのを買っちゃった。〇〇さん(わたしの名前)に選んでもらえばよかった。失敗したなあ。とずっとつぶやいていました。
そうですね…。質もそうですが、高さも幅も180cmだったのでめっちゃでかいんです。おじいちゃんは今後引っ越しを予定しているので運び出しの際は解体必須です。引っ越し先でまた組立です。
ありがたいことに、完成間近でおじいちゃんの方から切り出してくれました。
〇〇さん、このあと時間ある?これ駄目そうだからさ、ホームセンターに一緒に行って選んでもらえないかな?
予定時間はオーバーしていましたが、わたし的にはかなり助かる提案だったので、すぐに了承しました。これでおじいちゃんが怪我などをしてしまう心配がなくなると思い嬉しかったです。
おじいちゃんは喜んでくれて、こんなによくない商品だなんて思わなかった。初めからプロに選んでもらえば良かったよ。〇〇さん忙しいだろうから予定が合わないと思って買っちゃったんだ。失敗したよと笑ってくれました。
わたしからは、わたしの方こそ手間をかけてしまい申し訳ないです。こういうのは買ってみないとわからないところがありまして…。スムーズに組立られたら良かったのですが。わたしも毎日失敗ばかりなので…笑。とお詫びとフォローになっているのかよくわからない言葉で答えました。
そのまま一緒に駅まで行き、電車に乗って別の駅にあるホームセンターへ。
電車の中でおじいちゃんから言われました。このご時世で本業がある中、お金も気にせず休みの日に若くしてこういった活動をしているあなたみたいな人はいないと。ボランティアを仲介してくれている福祉の担当者さんも希有な存在とおっしゃっていたとのことです。
それを聞いて恐縮しきりでした。と同時に30代でまだ若いのかと考えました。10代、20代の方でボランティアをされる方が今後増えたらいいなと思いました。
ホームセンターで家具を選ぶ前にお昼ご飯を一緒に食べました。
ボランティア中なので本当は駄目なんですがお昼をご馳走になり、身の上話をお聞きしました。
奥さんを早くに亡くしており、お1人でずっと暮らしていらっしゃるようです。別に暮らしている40代の息子さんがご病気とのことでした。
ご自身もいくつか病気を抱えており、出身地は他県なのと高齢のためか、近所に知り合いの方がおらず、ペットとの暮らしがおじいちゃんの支えのようでした。(可愛いネコちゃんで懐いてくれました)
お話を聞いていておじいちゃんの辛くて寂しい気持ちが伝わってきました。わたしはいつでも何かあれば言ってくださいとお伝えしました。おじいちゃんは申し訳なさそうにしていましたが、わたしはボランティアですので、人助けのためにやっているのでと重ねてお伝えしました。とても喜んでくれて、連絡先をお願いされたので交換しました。
お話を聞いていると、今まではわたしの仕事が休みの日にボランティアの依頼をしてくれていたのですが、日程が合わないこともあり、困っているようでした。手が空いてる時はいつでもいいですよとお伝えしました。おじいちゃんはまた喜んでくれました。
長くなってしまったので今回はここまでで。
読んでいただきありがとうございました。