懐かしきコボリ氏
これは仮名です。これは、仮名です。
念を押しました。これで仮名となりました。
彼は不動産屋です。過去の話なので今は分かりませんが。
もう8年位経ちますが、いまだに奥さんと彼の話をすることがあります。
2〜3日しかやり取りしてませんが、あまりに強烈な人物だったので、時々思い出します。
私達が物件の内覧をさせてもらった時に、とんでもない部屋を案内してくれた人物です。
①明らかに土足で生活していた ②汚れすぎている室内 ③封水切れによる恐ろしい結果を招いた部屋でした。
文化の違いはあるので土足での生活を否定はしません。多様性ですから。
それはそれとして、土足+汚れすぎている室内というのは、通常はですね、普通はですね、社会一般的にはですね、原状回復後に賃貸に出すべきです。
お客さんにお見せするものではありません。
しかし彼は言いました。
いや、清掃したら綺麗になるんでと。
…はい。知ってますよ。
で、清掃したら綺麗になるんだから、その清掃前のものすごい汚い部屋はお客さんに見せても問題ないというご認識ということでしょうか。
お客さんの気持ちは?常識とは?
残念ながら、封水が完全に切れて相当な日数が経っている部屋はあの日以来見たことがありません。
封水の足し水は空室管理の際に行う業務です。
空室管理は不動産屋、オーナー、委託業者のいずれかの仕事です。
私も仕事でマンションの空室の管理をしていますが、封水が切れることはあってはならないことです。絶対NG案件の1つです。
封水が切れて臭気が上がるだけでも相当なダメージを室内に与えます。一度ついた臭いは簡単には取れません。日数が経過したらアウトです。壁紙どころかボードも変えるし、フローリングも変えるでしょう。奥深くまで浸透するので、臭いがついたものは総取り換えです。
ただ、案内された部屋は意外と臭気はありませんでした。建物の配管の構造や距離、トラップの種類など色々あるので理由は不明です。しかし、封水切れによる恐ろしい結果は他にもあります。書かないようにしますが、それはまさに完全な状態でした。
気を失う人もいるかもしれません。
少なくとも女性の大半は具合が悪くなることでしょう。
空室管理の出来ていない物件には関わらないことをお勧めします。
私達はコボリ氏に不信感を抱きながらも、結局他の部屋を申し込みました。
しかし最後に申し込みをキャンセルすることになりました。
電話で最後のやり取りをしている時に、申し込みにあたって、クレジットカードの作成が必要と言われました。
ええ?
相手はさも当たり前のように言ってきましたが、そんなこと過去に言われたことがなく、今でも言われたことはありません。
(8年前位ですので)普通は引き落としでは?と聞いたらクレジットカードのみです言われました。コボリ氏が言ってきたクレジットカードは一般的な大手のものではなかったので、お断りしました。
そしたら契約出来ませんが?マジすか?いんすか?っと言われました。
しばらく呆気にとられてしまいました。
あれっ?ここって普通の有名なチェーン店の不動産屋だよ…ね。こんなやばい感じなの?
ほんの少しだけ考えましたがとにかく断りました。不信感が確信に変わったので、もう関わるのをやめようとお電話でやり取りを打ち切りました。
この出来事もうちが新築にこだわる理由の1つになったのかもしれません。
うちはもう信頼出来る住宅メーカーでしか物件を探していません。
やっぱり信頼って大事ですね…。
あの日以来コボリ氏は私達の中で伝説上の人物の1人になりました。
今日も読んでいただきありがとうございました。(^o^)/