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災害時のための通行実績情報マップ~走行軌跡データをもとに災害エリアの道路情報を把握~

毎年のように発生する地震や台風など大規模な災害。通行止め等は、車での避難や物資配給支援、ボランティア活動に支障をきたします。そのため、災害発生時での道路情報の把握は大変重要になります。

この記事では、大規模自然災害の被災地域における移動支援を目的とした「通行実績情報マップ」をご紹介します。

通行実績情報マップとは

本田技研工業株式会社のインターナビ装着車から収集した走行軌跡データ(カープローブデータ)を用いて、災害時に車両の通行実績があり、車両が通行できると推定される道路の情報を提供するサービスです。実際の車両通行実績を基に「いまこの道路が通れるか、通れないか」を確認することができます。

通行実績情報マップ1

また、日本道路交通情報センター(JARTIC)、道路交通情報通信システムセンター(VICSセンター)提供の通行止め情報についても、あわせて地図上に公開しています。

通行実績情報マップ2

活用事例

福島県沖地震の被災地域における移動支援
初回は、福島県沖地震の被災地域における移動支援を目的として、2022年3月17日に公開しました。

通行実績情報マップ3

実際に本サービスをご活用いただいた福島県にご在住の方からは、
「現地では、車が主な交通手段となります。地震のあとは、電車が通っているかよりも車が通行できるかが心配なため、いつも使っている道路が問題無いと確認できるのはとても安心材料になる」というお声をいただきました。

通行実績情報マップを閲覧するには

通行実績情報マップは、2022年度よりゼンリンデータコムが提供する地図・ナビゲーションサービス「いつもNAVI(web)」上で公開しています。

本サービスは災害発生時のみの表示となり、通常時は閲覧できません。マップ公開時は「いつもNAVI(web)」や、本田技研工業株式会社Webサイトにて告知を行います。会員登録等は一切不要で、Hondaユーザー、いつもNAVIユーザーに限らず、どなたでも無料で閲覧が可能です。
各SNS(Twitter、Facebook、LINE)での通行実績情報マップのシェア機能もありますので、ぜひ情報共有もお願いします。

まとめ

日本は世界と比べても自然災害が特に多い国と言われています。
ゼンリンデータコムは、災害が発生した後の周辺道路の状況確認や避難のために、有益な情報を発信することで人々の移動を支援してまいりたいと考えています。