バングラデシュとデンマークでのマスク実験
私はツイッターをやっているのですが、ツイッター上でマスクの無意味さや有害さを説くと、まあまあの反論を頂きます。その反論の一つに、「マスクの有用性はランダム化比較試験(以下RCT)で証明されている」という意見があります。今回は、この反論に対しての私見を述べさせていただきます。
まず、用語の説明。RCTというのは、被験者を複数の群に分けて、どのような違いが出るかを確認する実験方法です。論文のランクの中でも“レビュー”についで信頼性の置けるものです。分かりやすい画像があったので、貼っておきます。
そのRCTで、マスクの有用性が証明されているというのです。
ツイッターで私の意見に反論してくれた方が、その記事を教えてくれたので見てみました。下のリンクです。
バングラデシュで行なわれたRCTの記事
記事によると、バングラデシュの村に住む合計30万人を超える人々を対象にした大規模な実験が行なわれたそうです。
これを知って、まず最初に思ったのは「なぜバングラデッシュの村?」という疑問です。早速「バングラデシュ 村」で画像検索してみたのですが、1ページ目に次のような結果が表示されました。
バングラデシュの事をバカにする訳ではありませんが、先進国とはあまりにも住環境が違い過ぎます。なぜわざわざこんな場所で実験を行なったのか疑問に思うのは私だけでしょうか?
さらに、記事には次のような記述もあります。
「(マスク着用群の村人に対して)イスラム教の宗教指導者であるイマームが金曜日の礼拝でマスクの着用を推奨したり、『マスクプロモーター』を通じてマスクを着けていない人に着用を促したりする介入が行われました。」
そして、「これによりマスクの着用率が上がりました(要約)」と続くのです。
ちょっとこの実験、雑すぎると思いませんか? このRCTが医学界でどのような評判を得ているのかはよく知りませんが、私はこの研究結果を「はい、そうですか」と信用する事は出来ません。
一方、同じRCTでもデンマークで行なわれたものは、もっときちんとされています。医師のいしいじんぺいさんが、分かりやすく記事にまとめてくれているので、リンクを貼っておきます。
マスク、ランダム化比較試験で『有意差なし』
実験の結論を簡単に申しますと、「マスクをつけてもつけなくても感染には影響がない」という事でした。しかもなんと、この実験で使われたマスクは一般的な不織布マスクではなく、医療用のサージカルマスクだったんです。みなさんは、この実験結果をどう思われますか?
勘違いして欲しくないのですが、私がここで言いたいのは、「ホレ見ろ! やっぱりマスクなんか必要ないんだよ」という事ではないんです(もちろんそういう思いはありますが)。
私が言いたいのは、「マスクは感染予防に効果があります」という政府やメディアの意見を鵜呑みにせず、自分で色々な情報を探ってみてはどうですか? という事なんです。
だって考えても見て下さい。マスクには多くのデメリットがあります。
・呼吸に制限がかけられる。
・表情が見えない。見せられない。
・雑菌の培養装置になっている。
・ウィルスをかえってキャッチしてしまう。
こういったデメリットを受け入れてまで、本当にマスクをする必要があるのか? 自分の事、そして愛する家族の事です。誰かに結論をゆだねるのではなく、自分で考えてみてはいかがでしょうか?
その結果、やっぱりマスクが必要というのなら、私はそれを100%尊重します(支持はしませんが)。