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キングダム73巻 所感(ネタバレ注意)

長編歴史娯楽漫画「キングダム」の最新単行本を拝読した。その中にoppaiにまつわるシーンがあった。戦に大敗し落ち込む大将をフィアンセである部下が慰める件だ。

「男という生き物はどんな状況でも、oppaiを見れば元気になる。」
フィアンセは友人のこの発言を念頭に、oppai見せてあげようかでも見せないよドッキリを仕掛け、見事成功し、主人公である大将を元気づけた。つまりは、oppai至上主義が証明された場面といえる。

果たして、男という生き物はそんなに単純であろうか、疑問を呈したい。ここで突然だが、中2のときのクラスメイトA君の話に移りたい。キングダムのこのシーンを拝読して、唐突に彼のことを思い出したからだ。

長身で足が速く、ニキビ面でボクシング好きのA君は、休み時間中、よくノートにイラストを描いていた。それはボクサーがメインであり、ボクサーのイラストの脇には「Sugar Ray Leonard」などとボクサー名も記していた。

そんなある日、思春期真っ只中の我々に小事件が起きた。A君が突如oppaiやお尻のイラストを描き始めたのだ。
「おいおい、A君、エロいな!」
我々は教室という日常空間に介在してきたエロで大いに盛り上がった。彼は、ボクサー名と同様、お尻のイラストの脇には「おしり」、oppaiのイラストの脇には「おっぱい」と一言を添えていた。

A君の天性は徐々にだが、確実に炸裂していった。イラストに添えられる一言に変化が出たのだ。「おしり3000」「おっぱい2000」というように数字が付け加えられる表現技法になった。意味が分からなかった。数字には何の意味があるのか本人に尋ねたが、彼はニヤリとするだけで何も教えてはくれなかった。

やがて、お尻のイラストに「おしり5000」が登場した。一方、oppaiのイラストには「おっぱい7000」が登場した。否、「おっぱい8000」までいったかもしれない。

中学生時には分からなかった数字の意味であるが、今現在は、「全物体のヒエラルヒーの階層を視覚化、顕在化させる目的の為に、物体個々の持つ普遍的、絶対的エナジーを数値化した」と解釈している。

この普通名詞に数字を加える芸術を完成させたA君とは、中3になりクラスが分かれてから疎遠になってしまい、それ以降、彼のイラストに触れられなくなってしまった。

oppai8000 イメージ図

昨年、一時帰国をした際に、実家の近所を散歩しA君の家の前を通りかかった。
「ここ、A君家だったよな。」
何回かお邪魔した家を覚えていた。しかし、表札の名前はAではなかった。引っ越したのか、姓を変えたのか。何れにしてもoppaiは7000止まりだったか、8000までいったのか、当人に確認する術が途絶えた感だ。

A君のイラスト表現技法により、oppai >おしり という構図が潜在意識化にあり続けていたかもしれない。キングダムの件のシーンでA君を思い出したことは必然だったように感じる。

ここまで思慮した結果、一つの仮説に辿り着いた。「キングダムの作者は、実はA君ではないか?」
・イラストを描くのが好き
・oppai至上主義
・ボクシングなど、戦いが好き
など、共通項が多いからだ。早速、キングダムの作者がどういった方か、愚具琉健作に調べてもらった。

同一人物ではなかった。

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2024年11月 全裸紳士

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