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コストの急騰と発注量の減少:二重打撃に苦しむサプライチェーン

原文:https://www.supplychaindive.com/spons/rising-costs-and-softening-orders-are-a-supply-chain-double-whammy/628265/

新型コロナウイルス、ロシアのウクライナ侵攻などにより、受注の減少に反してビジネスコストは上昇を続けており、サプライチェーンに新たな圧力がかかっている。混乱は収束する気配を見せず慢性化、企業はリスク管理が求められ、柔軟な対応力も重要な要素となっている。

Tradeshift社(電子請求と買掛管理を電子化するプラットフォーム)の第2四半期世界貿易健全性指数により顕著となったのは、世界の殆どの経済大国で取引量がほぼ一様に減少していることだ。ユーロ圏と米国のサプライチェーン活動は2四半期連続で低下し、其々5ポイント、4ポイント低下。英国でも、予測値より5ポイント下落した。

受注は減少しているがビジネスを行うためのコストは上昇し続けており、サプライチェーンの各ステージでキャッシュフローに新たな圧力がかかっている。最新のデータでは米国のインフレ率は8.5%、弊社(Supply Chain Dive)独自の分析によると、Tradeshiftに提出される請求書の平均額は、2021年の3.5%の上昇と比較して、2022年初から11%上昇している。

長い間、単に間接費を削減する為の方法と考えられてきた自動化は、リスク管理計画の重要な要素になっている。Association of Advanced Automationの調査によると、米国企業は今年1四半期で過去最多のロボットを購入。Gartner社の調査によると、78%のCFOが長期的なインフレへの耐性を高める戦略の一環として、自動化への投資を加速させる予定である事が判明。

ユニリーバのCEOであるジョーブ氏も、危機を新しい常識として受け入れる必要があると考える経営者の一人だ。マッキンゼーによると、1回の長期にわたる生産への危機は、1年間の金利・税金・減価償却前利益の30~50%を消し去る可能性があるという。この規模のリスクが繰り返されれば、短期的なコスト削減努力も水の泡となる。

コロナはデジタル化され敏捷性を保てる企業と、そうでない企業を二分した。この亀裂は今後2年間で、ますます大きくなっていく。接続性、透明性、敏捷性は、レジリエンスが高いあるサプライチェーンを構築するための基盤となっている。混乱に対処できず沈んでしまわないためには、今、動き出さないといけない。

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