在宅勤務の話

一通り落ち着いたら書こうかな〜と思っていたんですが、一通り落ち着くのがいつになるのかわからないので、とりあえず現段階のものを書いておくことにしました。


4月初旬現在、在宅勤務になってから丸1か月以上が経過しました。最後に出勤したのは2月の最終週。まあちょっと経ったら戻ってくるでしょ、くらいの軽い気持ちで荷造りしたのを覚えています。デスクに置いてた眼薬や予備のマスクなどは置いてきてしまったままですね。

私の業務内容としては、普段のやり取りは社内のSlackのみ。会社にいても指示の大半はSlackで飛んでくるため、在宅勤務でも正直まったく変化がありません。ネット環境と会社のノートPCがあれば普通に作業できるので、モニターが1枚かつ小さいことに慣れてしまえば驚くほどいつも通りです。

これは私が非正規雇用かつ時間給のお気楽職だから成立する部分ではありますが、そうした立場でも在宅勤務に完全移行できる会社・環境にいたことは幸運でした。また恋人と一緒に住むようになっていたことで、自宅でも落ち着いて仕事できる環境がそれなりに整っていました。


私と恋人はいつも就業時間に1時間半〜2時間程度のズレがあります。私が始業も終業も遅いので、いつも通りなら限界ギリギリまで布団で粘った恋人がバタバタと飛び出していくのを見送ったあと、家事などをやりつつ、それから余裕をもって出勤するようにしています。

まずは私だけが在宅勤務になったので、見送るところまでは従来通り。そのあとの時間的余裕がかなり大きくなったため、家事をしてからさらに散歩やスーパーへ買い物にも行って、音楽かけてコーヒー煎れてデスクに着いてようやく始業、といった感じです。

お昼は外へ食べに行ったり買ってきたりチャーハンでも作ったりしつつ、夜に恋人が帰ってくると私はまだ仕事中で、少し経ってから定時を迎える流れでしばらく暮らしていました。

もともと私は仕事中ほとんど私語をせず(する相手がいない)、しかも職場はまあまあの音量でいつも音楽が流れているため、家で一人でも似たようなものです。どちらかといえば終業即家なのでスイッチの切り替えに戸惑い、帰宅時間があることを懐かしく思いました。しかしそれも、事前にビールでも用意しておけばサクッと解決します。


そうして2週間が経ったある日、ついに恋人も在宅勤務となりました。まさかの二人とも在宅体制になるとは。

デスクが一台しかないためどうしようかと思いましたが(もともと恋人のデスク)、私は従来通りデスクを使いつつ、恋人はキッチン台として使っている簡易棚+私の自転車棚を組み合わせて、突然いい感じの2段式机を生み出しました。

ノートPCやテンキー付きキーボード、またテレビを移動してサブモニターとして設置し、さらに最近使っていなかった古いKindle Fireも引っ張り出してきて、3モニターのやけに機能的なデスクが出現しました。仕事が終わるたびにそれなりに片付ける必要はありますが、結構便利そうです。

ただし、恋人の朝のバタバタは在宅でも変わらないため、先に起きている私が家事などのついでになんとなく仕事机をセッティングしておき、さらに始業時間ギリギリまで布団で粘った恋人が飛び出してきて業務開始みたいな流れが一般的となっています。

私はいつ元の生活に戻っても大丈夫なように、なるべく元の生活と変わらない時間に起き、ちゃんと着替えたりして過ごすよう心がけてはいましたが、恋人は生じた余裕を全力で横になって謳歌するため、私もなんとなくそれに引っ張られて起きる時間が遅くなったりしてきました。まあ、そんなに早く起きてもやることないのでちょうどいいのかもしれません。この生活も長くなりそうですしね。


二人とも在宅勤務になった初日こそ、家に二人でいる状況はかなり不思議な感じがしましたが、思いのほかお互い集中している時間が長く、割と通常通り業務にあたれました。

もともと一緒に過ごしていて違和感がないから住むようになったので、24時間ほぼ同じ空間で過ごすようになったところで、お互いそこまで負担になっていないように思います。感染リスクという観点でも、二人とも家にいることは大きな利点と言えるでしょう。

ちなみに我が家の間取りは1DKで、一応2つある部屋でそれぞれ分かれて仕事していますが、基本的には同じ一つの空間です。ビデオ会議などが発生するときだけ間の引き戸を閉めて、それ以外はそのまま。ついつい話しかけたりして妨害してしまうのは、お互い時々やってしまっていますね。まあ一緒にいて話さないのも不自然ですし、仕方がない部分ではあります。

在宅勤務でストレスが溜まっているとしたら、その主要因は外へ自由に遊びに行けないこと、週末友人と集まれないことや、あとは政治的・行政的なモヤモヤが大半だと思います。それ以外は結構楽しく過ごしており、この非常事態にも関わらず二人とも職を普段通り遂行できている状況も、相当に恵まれていると言えるでしょう。

というわけで、せめて私たちはお金をもりもり使おうと、前々から買おうと思っていたものなどはこの機にどしどし購入しています。お風呂の蓋を壁に設置できるマグネットに、キッチンに置くいい感じの水切りカゴ、エリックサウス稲田俊輔さんのカレーの本、Nintendo Switchなどなど。これらを可能としてくれている物流関係者・運送業者の方には心から感謝しています。本当にありがとうございます。


在宅勤務が向いてるか向いてないかでいえば、明らかに私は向いてる側の人間ではありますが、職場で勤務しているときのパフォーマンスを100としたら、在宅だと大体60〜120くらいで推移している感じがします。捗る日はあるものの、効率的にはややマイナス寄りでしょう。(全体的な緊張感の欠如、ついつい家事をやってしまう時間が発生するなど)

また、以前にも書いたように私は引きこもり経験者ですが、当時を連想する瞬間がまるで無いくらい感覚としてはだいぶ違います。仕事がありますし、外に出ないことが自主的かそうでないかの差も大きそうですね。自らに課していた分、確実に引きこもりのほうがしんどかったです。

理想だけを垂れ流せば、週5のうち1日〜2日くらい出勤して帰りに買い物とか飲みに行ったりとかして、それ以外は家でやるくらいのバランスでも良さそうです。いまの業務なら毎日出勤する必要はないので、業務に関しては当分このままでもいい気がしていますね。おそらくこれは、私よりも恋人のほうが顕著に思ってそうです。光熱費の請求がちょっと怖いですが。

この先どうなっていくのか、まだまだ全然わかりませんし、気を付けなければいけないことも多いですが、激動の中だからこそ色々な発見や工夫があって楽しい部分もあります。今はやれることをやりつつ、無事に生き延びるしかないですね。

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