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一ヶ月ちょっとの中学生活
<前回の話>
第一志望に落ち、引っ込みがつかなくなった私が結果的に入った私立中学校は、私の入学年度から共学になった「元女子校」でした。男子は私も含めた一年生のみで、二年生と三年生は全員女子です。上級生の彼女たちとは、制服のデザインも異なっていました。
入学して間もなく、小学校時代とは大きく変わった生活サイクルに、私はすぐさま音を上げるようになりました。
朝は早く、混雑した電車に揺られ、帰りも
家族の宗教の話をします
<前回の話>
我が家には昔から小さな祭壇があり、朝と晩に、母がお祈りしていました。幼い頃からそれは自然な光景だったのですが、成長していくうちに「どうやらこれは他の家ではやっていない行為らしい」ということに、段々と気付いていきます。
生まれた時から、母と月に一度くらい「参拝」に出かけるのが恒例行事となっていました。そこでは、母の顔馴染みらしき、通称・田中のおばちゃん(仮名)に私たち兄妹を見てもら