久賀島の世界遺産「旧五輪教会堂」
旧五輪教会堂は、長崎県五島市の久賀島にあるキリスト教の教会堂です。1881年に建てられたカトリック浜脇教会の旧教会堂をそのまま移築したもので、国の重要文化財に指定されており、ユネスコの世界遺産に2018年に登録されました。
久賀島は、下五島の中心である福江島の北に位置する。1566年、五島でキリスト教布教が始まり、久賀島にも信者が多かったが、禁教令によってキリシタンは途絶えた。1797年以降、五島には外海の潜伏キリシタンが移住し、久賀島でも再びキリシタン集落ができる。
信徒発見後、浦上キリシタンに対する迫害「浦上四番崩れ」が起るが、五島でも明治元年(1868)9月以降「五島崩れ」が吹き荒れた。そのきっかけは久賀島で、信仰を表明すると200人余が6坪ほどの牢屋に8ヵ月間閉じ込められ、子どもを含む42人が死亡した。
1880年になるとマルマン神父が下五島に常駐し、各地に教会を建てた。久賀島では1881年に浜脇教会が建てられ、1931年に五輪教会として移築された。そして半世紀が経ち、傷んだ五輪教会を取り壊して跡地に新教会を造ることになったが、解体寸前、貴重な文化財を守ろうとの声が起こり、新教会は横に造られた。旧教会は、瓦葺木造ながらリブ・ヴォールト天井があり、初期の木造教会建築の代表例として、1999年に国の重要文化財に指定された。
■新五輪教会堂
■久賀島の風景
■久賀島の鳥
■久賀島の桜
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