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M10 FREE STYLE 【飯塚浩一郎】
◆自己紹介
2002年卒SFCのW出身の飯塚浩一郎です。普段はダンスはDAZZLEというダンスカンパニーで活動していて、仕事としては広告クリエイティブの仕事をフリーでやっております。
◆これまでの練習を振り返って
大変申し訳ないことに僕が練習中盤くらいまでずっとNYに滞在していたので
ーーまさかの遠距離で!
なのでまぁ最初の練習だけいて、そこからは最近まで、1ヶ月半くらいはSkype越しにフリを入れて、日本側ではプロジェクターで僕の姿を写してコマを進行すると言う形で。うーんまぁ色々苦労をかけました出てくれた人には笑
ーー面白かったです。浩一郎さんが写っている画面を鏡で映して、一生懸命反転させるっていう!笑
5G時代を先取りした感じがしましたね(笑)
ーーどんなに離れていてもダンスで繋がれるんだなっていう!
ロマンチックなこと言ってますね笑
ーーでもやっぱこう文明の進化とともに、距離とかが今までだったらできなかったことができるようになってるなーと思いました!
僕も5回振り付けしてて5回目なんですけど、何回か関西から通ってるとか、名古屋くらいから通ってるとかいう人いたんですけど、なんかまぁ意外と世界各地から参加したりとかも今後はできたりするのかなという感じを受けましたね。
◆特に注目してほしいポイント
基本的には今回怖い曲を作るということで、それが人間が恐怖を感じるってなんなのかな?ってことから、踊りの振りは振りとしてあるんですけど、それ以外のとこでどういうことに怖いって感じるかっていうのを考えながら、全体の構成とか振りの中で巻き起こることっていうのを考えているので、そういうところを見ていただけたらいんじゃないかなと思います!多分普通今まで見たことないようなことが起きるんじゃないかなと思います。
◆「ZENON」を一言で表すと?
これはもう僕は結構単純で、「慶應の後輩たち」って感じですね。
僕基本ずっと上で参加してきてるので、ずっとそういう状態で、言ってみれば別にもう出なくていんだけど、僕41歳なんだけど、41歳まで踊ってきて、たまたまプロして活動してるから見にきてくれる人がいて、恵まれた環境があって、長く続けてこれたんですけど。踊りたいのにやめてくっていう人たちを散々見てきていて。だから自分の後に続く、働きながらでも踊りたいっていう人の気持ちを応援したいっていうのはすごくありますね。
踊りたいのに踊れないのは1番もったいないなーと思いますね。踊りへの情熱は無くなったらそれは普通にやめていけばいいとおもうんですけど、家族が、とか仕事が、とか。そういうのも特殊な仲間たちじゃないですか。
僕は結構普通のプロの舞台だったら許容しないこともこの団体で振付するときは許容してる。それはもう後輩だし。練習に来れない、とかなんかそういうこと?でもそれも含めて面倒を見ようっていう気持ちでやっているし、そこを外しちゃうと、普通の発表会と一緒になっちゃうので。だから特殊な絆とか想いでギリギリ出れる人とか作品として辿り着けるクオリティがあるんじゃないかと思ってやってるって感じですね。
◆来場者に向けてメッセージ
ダンスを知らない人が見てもどうやったら楽しめるかって、DAZZLEっていう団体でずっと活動していて、振りがかっこいいとかかっこ悪いとかぶっちゃけダンス知らない人には分からないことじゃないですか。この人がうまいのか下手なのかとかもわからないし、ダンスを見るときに舞台上に現れる人間力みたいなものがお客さんを感動させるんじゃないかと思っていて。
振りは体が後のタイミングに合わせて移動してるっていう事象に過ぎなくて、それはロボットがやっても振りは振りなんだけど、人間がやるから感動するわけで。それってなんかこの振りを作るときに何を考えたんだろうとか、このふりが1人で踊ってるんじゃなくて10人で踊ってたら揃えるわけで、揃えるっていう過程の中にどんな時間があったんだろうとか。そういうものが裏側にあるから心動かされると思うので。
ここに上がってくるまでに、みんながいろんなものを乗り越えてきて、お客さんはあんまり想像する必要は本当はないんですけど、働きながらそれでも踊りたいって思って集まった人たちの力みたいなものを感じてもらえたらいんじゃないですかね。
ーーまさにゼノンって、ダンスだけで生きてる人たちだけじゃないというか。
プロで踊ってるのはそれはそれであるんだけど、どちらかというと高校野球というか。プロにはない感動が高校野球にはあって。下手なんですよ、アマチュアだし、たぶん練習もプロほどはしてない、とか能力もプロほどないけど、高校野球の方が感動するっていうことは多々あるわけで。それってそこに賭けるものとか、その人たちの関係性とかいろんなものがあると思うので。上手い下手とか、振りがかっこいいかっこよくないとか越えた何かを見てもらえたらいんじゃないかなと思います!
今はとりあえずできたっていう感じなので、人を感動させるレベルまで持ってかなきゃいけないっていう感じですね!