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振付師インタビュー⑥ FREESTYLE【大槻俊輔&Tallya】


進化してきたダンスの意味と価値観。
それぞれ歩んできた路が交差する瞬間
生まれる化学反応とは



◆サークルが自分の居場所に/
 OBや先輩に色々なものに出会うチャンスをもらった

ーーダンスを始めたきっかけは?

しゅん:
始めたのは大学から。
入学後に知り合った友達とキレイな先輩に着いていったらJADEだった(笑)
慌てて駅前のユニクロにスウェットを買いに走って、そのまま練習に参加しました。

たつや:
高校生の時にテレビで「少年チャンプルー」を見てダンスに憧れてました。大学入ってやるならやっぱデカイところでやりたい!っと思い、迷わずJADEに入りました。


ーー当時やっていたジャンルと影響を受けたダンサーは?

しゅん:
大学時代はLock danceを中心にやっていました。
影響を受けたダンサーはJADEの先輩の西田遼さんです。
ジャンルがLockで一緒、更に地元も一緒で、自宅近くでの練習会に呼んで頂いたり、JADEの練習後の帰り道で色々教わったりしました。

当時はLock danceのOBの先輩方も現役をよく面倒をみて下さって。
スクールで教えてた小正さんの所に通うようになって、更にダンスが好きになっていきました。

親の影響で中学生くらいからFunk musicを聴いていたので、音楽に影響を受けたところも大きいと思います。

たつや:
ずっとHiphopをやってました。
 影響を受けたダンサーはakihic☆ミさん、豊隆さんですね。
凄く大きな影響を受けたと思ってます。
豊隆さんがいたからダンスをやっている、と言っても過言ではないくらい。そういう先輩とか刺激的なダンサーに囲まれて、上京してきた自分にとってサークルが居場所になっていきました。


ーー思い入れの強いステージは?

しゅん:
大学2年の時に自分が振り付けをした曲中に、一番お世話になってた先輩が靭帯を切る程の大怪我をした事があって。凄く後悔してたんです。

翌年、大学3年の三田祭で振り付けをした時に、怪我のせいでしばらく踊れなかったその先輩がサプライズでソロ出演してくれて・・・
ふと振り返ったらその先輩がステージに立っていた。止まってた時間が動き出した様な感覚で、一生忘れられない瞬間でした。

たつや:
4年最後の公演です。2011年のLINK。


ちょうど自分は就活が被っている公演で。
なかなか両立するのは大変だったんですが、その分ずっと100%放出が続いている状態だったというか・・・
自分のやりたい事を一番具現化出来たと思える公演でした。


◆ライフスタイルの変化でダンスに対する思いや表現したいものが変わっていった


しゅん:
社会人1年目からWE FUNKが始まってLockナンバーに出させてもらってました。イベントに出るためにダンスをして、楽しいし満足感もあった。

でも一方で、達成感とかうまくなっているっていう実感がなく周りを見て
少しずつ自分のスキルに焦りを感じていました。

ちょうどその頃、社会人4年目になって海外に行くチャンスがあって、違うフィールド・違うジャンルでダンスをするようになって「もっとうまくなりたい」っていう気持ちがまた芽生えたんです。

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たつや:
社会人になってからZENONとの関わりが主です。
最初は変わらず踊れるって思ってたんですが、チームが解散したタイミングもあってなんとなく情熱が落ちてる気がしてました。

でも前回のZENONで振り付けをしてまたダンスに対する情熱が再燃したっていう感じがしました。


ーー社会人になってダンスの意味って変わりましたか?

しゅん:
やっぱり社会人になって学生の頃に比べたらダンスを見てもらえるアウトプットの機会が減りますよね。

だからこそ、改めて自分のアウトプットを見てもらうのが好きなんだな~って気付きました。

たつや:
大学生の頃はうまくなって、後輩に伝えるっていう、ある意味スポーツみたいな感覚でした。
でも社会人になって仲間と踊れる楽しさっていうのを感じられるようになってより繋がりを感じるようになりました。

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◆違うバックグラウンドを持つ2人だからこそ出来る幅広いナンバーへ

ーー今回ZENONの振り付けの話が来た時どう思いましたか?

しゅん:
公演の中で大事な完結の部分だから凄く嬉しかった・・・
でも不安が5%くらいはあったかな(笑)

今年はZENONにとっても大きな挑戦。
立ち向かう上で、誰か強力なパートナーが必要だった。

カッコいいと思うものが近く、かつ違う畑でダンスをしてきたたつやがベストだと直感で思いました。

たつや:
前回の公演で振り付けして、正直凄く大変だった。
でもその分達成感も大きくて・・・どうせ関わるなら何かしたいと思ったので、しゅんさんから話をもらって即決でした。

オールジャンルっていうのも自分にとってはチャレンジ。
でも、アイディアを出して作品を創るのが好きだから、楽しみ。


ーー曲の構想は?

主人公の「最後の決意」を完遂する、大切な部分。
緊張感・達成感の中に切なさも感じられる様な、ドラマチックな曲にしたいと思っています。

ダンスをやってきた人たちがジャンルに関係なく、心から楽しめる曲を目指します。この2人のバランス感だからこそ創れるステージにしたいです。


ーーどんな人に出てほしいですか?

色々なキャラクター、色々な人に出てほしい。
幅広く受け入れたいし、「子ノ刻」の世界に入り込んで一緒に踊ってくれる人なら誰でも。

ぜひ2人のチャレンジに参加して欲しいです。


ーー最後に意気込みを

しゅん:
ZENONとしての新たなステージ・自分達の新たなチャレンジ、一緒に踊れる楽しさを感じられる時間を作っていきたい。
シンドイ・・・けど楽しい!みたいな(笑)

たつや:
絶対に全てを楽しく出来る2人だと思うので、今しかないハッピーな日々を一緒に過ごしてほしいと思います。