M7 FREESTYLE 【TKPN】
ーー今回振付師を引き受けてくれた理由を教えてください。
ZENONくらいの規模で振り付けをできる機会ってすごく貴重なので、このチャンスに大きなステージで自分の作品を残したくて振り付けをやらせていただく決意をしました。
前回のZENON公演はOpenningだったから、色んな人の振り付けをディレクションすることが仕事だったけど、今回はイチから自分で振り付けをつけて、全部ひとりで創りたいと思ってました。
ーーちなみに、ZENONLIVE(2017)もZENON Openning Party(2015)でも振り付けをやっていましたが、やっぱり今回のような公演っていうのは他と違うところはありますか?
公演でできることって多いから、やっぱり違いますね。
公演のストーリーの中で、自分の曲がどういう役割で、どれだけそのシーンを印象的に魅せられるのかを考えるのが好きです。今回もテーマが難しいのですが、自分にしかできない曲にしようって思っています。
ーーZENON関係なくダンスを続けてる理由とはなんでしょうか?
理由はないです。(笑)
もう踊ることが当たり前になっていて、
自分が何か月も踊りを人前で見せる機会がないってうのは嫌なんです。
自分の中では、ダンスが生活のベースにあって、
この時期はダンスがあるから、じゃあこの時期遊ぼうとか、
ダンスを中心に一年のお休みを組み立ててます。
これは学生の頃からそうだし、社会人になってもそれを辞めようとは思っていないです。
ーーダンスを通してやってみたいことを教えてください。
こういうのがしたい!っていう目標は特にないのですが、
自分が今こうして踊れているのは、公演に出ないか、ナンバーに出ないかと、誘ってくださる周りの方々が良いタイミングで声をかけてくれるからだと思っています。
必要とされているうちは自分もその人達と一緒に踊っているたいなって思うし、自分もチャンスがあったら振り付けとかしたいって思いますね。
ーーちなみにまたZENONで振付師の機会があったら作りたいと思いますか?
自分が好きな踊りって、HIPHOPとかJAZZとか色んなジャンルを吸収した踊りで、なんとなく今の流行りにマッチしているような気がします。
ただ、今後時代の流れについていけるかっていう不安はあります。
だから例えば、2年後とか4年後とかに、その時の自分が、「みんなが見たことのない新しいものができる」って思えたら、また作品を創ってみたいと思います。
ーーダンスは人生を豊かにする無駄遣いだとは思いますか?
ZENONっていうくくりだと当てはまる気がするけど、ダンスはちょっと違うかなって思っています。
週末とか夜とかにダンスがしたいから、そのために仕事をしていると思っていて、ステージがあったらその練習のために仕事を早く切り上げられるように頑張るし、土日も遊ばないとか、やっぱり生活の全てダンスをすることが目的になってますね。だからダンスは無駄遣いだとは思っていないです。
ーーZENONはどうでしょうか?
ZENONって参加は自由だけど、ある意味拘束力はすごいあって。
単純にダンスをすることではなく、大学は一緒でも今まで関わらなかった人との環境作りなんかにすごく時間がかかるし、それがある意味無駄って感じている人も多い気がしています。
自分自身も、ZENONってそんなに効率は良くないし、想像以上にすごい時間がかかって、むちゃくちゃ大変でいやになる時もあります。
でも、なんかこの団体にちょっとでも力になりたいなって思っているってことは、
最後にちゃんと自分に“返ってくる”っていうZENONに出ないと感じられない魅力があると思いますね。
ーーZENONを一言で表すと?
大学卒業して、<社会人スクール>みたいな、もう一個大学行ってる感じ?笑
自分が所属している架空大学みたいなZENONはこれからも大事にしたいですし、ずっと続いてほしいなって思います。沢山のチャンスをくれた慶應とZENONへの恩返しの気持ちもこめて、今は自分ができることを精一杯やりたいと思います。