リヴァプール遠藤が活躍している今こそ6番について語りたい
サッカーの試合でどのポジションに注目しているだろうか?これは観る人によって好みは様々だと思う。
サッカーとはゴールにボールを入れることが正義のスポーツであるからゴールしたボールを最後に触る人。
そのボールをおしゃアシストする人。
敵の攻撃を防ぐのが興奮するというマニアックな人もいるだろうし。
『結局最後はゴールキーパーで勝負は決まるよ。シュートを止める事はシュートを決めるのと同じだけ価値がある』なんて曰う変態もいるでしょう。
私は真人間なんで6番の選手が大好きです。
6番の仕事はディフェンスラインの前で守備もするし、攻撃の起点となるパスもする。数字に残りにくいけれどとっても重要なポジションだ。
賛否両論ありますが、ベッケンバウアーやクライフだって6番のロールに参加してくる事もあった。やっぱりプレッシャーのかかりにくいエリアだと自由にプレイできるからね。
色々な個性豊かな選手がこの場所にいた。
ゴールの起点になるオシャレパスを通す達人で言えばパウロ・ソウザ、アルベルティーニ、レドンド、エッフェンベルクにピルロ、そして遠藤保仁が有名かな。数々のパスで脳汁が溢れた事を今でも覚えている。サッカーを観ていて一番気持ちが良い瞬間かも知れない。
こぼれ球をズドンとゴールに突き刺すミドルシュートだとやはりジェラードとオリセーは外せない。
中盤からスルスルと上がって行ってゴールを決めちゃう系ってのもいてバラックやランパードも味があるよね。ちょっとずば抜けていてこのタイプでは括りきれないけどビエイラやヤヤ・トゥーレなんかも6番だよね。日本だと稲本とか田中碧も良く点を決めるよね。
そして今をときめく遠藤をタイプ分けするならガットゥーゾタイプだと思うんだ。ねちっこくて激しい守備は観ているこっちも熱くなるよね。なんだかんだで人気があるプレースタイルだと思う。マケレレとか最近だとカイセドとかね。
ガットゥーゾってミランの中ではボールタッチは悪いしミドルシュートを決める事も稀でせっかくポゼッションしていたのにガットゥーゾのせいでボールが取られる。なんて事の多かった選手なんだけどカルト的な人気があるよね。
彼の熱いプレーで試合は盛り上がった。
こうやってタイプ分けしてみたけど遠藤ってなかなかバランスが取れているよね。ボールコントロールも悪くないしパスもなかなか良い。守備は上手いしヘディングも強い。
こんなにバランス良くなんでも出来る6番の選手って珍しいと思う。
そして遠藤の一番の特徴はゲームコントロールだと思うんだ。
試合をしっかり観ないとなかなか分からない事だけれど、サッカーって『運』というか『流れ』があって危ない時間帯みたいなものが存在するんだ。遠藤はそういう流れみたいなものをしっかりと掴んでチームにリズムを与えている。彼の出場した試合で負けが少ない事が証明しているよね。
遠藤選手のこういう所をあんまり褒めたりしないから私が褒めます。
そしてこういうゲームマネージメントみたいな所って昔はブラジルがうまかったんだけど日本に欠けている所だと思っていたから、遠藤がいるこれからの日本代表はますます強くなると思います。
あとは最後に言っておきたいのだけれどやっぱりコテコテだけど無事是名馬っすよ。