新潟市のまちなかをおもしろく
■新潟市のまちなかをおもしろく
学生時代から社会人10年目まで住んでいた新潟市。
高校くらいの頃は新潟市のまちなかに出かけるのはとてもワクワクする体験であったことをたまに思い出すのと、その頃は今では考えられないくらいまちも賑わっていたように思う。当時のことを知っている身としては、今はお世辞にも賑わってワクワクするまちとは言い難い。
これを単純に人口減少の結果等と安易に考えてはダメだと思っている。現に人口が新潟市より少なくても賑わっている都市はいくつもある。新潟市のことを思っているからこそ本音を言うと、市やまちづくり関係者等、誰も攻めの施策を本当の意味で本気で取り組んでこなかった結果なのだと個人的には思っている。
◆そもそもまちなかとは何だったのか
新潟市の郊外部に住んでいた高校の時は、まちなかに行くことが何か特別な体験のように感じていた。まちにに行く予定が決まると、当日のことが待ち遠しく感じていたものだ。
それが何だったのかと言うことを今一度考える必要があると思った。
おそらく単純な話で、まちに行かないと得られないサービスやプロダクト、または体験がまちにいくと得ることができる。そして、自分という人間をアップデートすることができるという大きな期待だったのかと思う。
◆なぜまちは賑わわなくなったのか
これはもうシンプルに、郊外型大型ショッピングモールの影響だと思う。ただし、もう少し深堀すると、それに対しまちが変化をしてこなかったことが大きな要因ではないかと考えている。少しまちの人には失礼かもしれないが、あくまで新潟市のことを本気で思うからこそ・・。
つまり、一昔前は、まちに行かなければ得られない商品やサービスが多かったのだと思う。その大半が大型ショッピングモールで賄えるようになった現在、駐車場が有料で、しかも比較的子連れや家族一緒に行くことが難しいまちなかに敢えて行く人が少なくなったのだと思う。
◆今後すべきこと
一般的に流通している商品などは大型ショッピングモールでも手に入ってしまう今、改めてまちの価値をアップデートする必要があると思っている。
ただし、基本的なことは変わっていなく、冒頭で述べたように、まちなかでしか得られない何かを如何にまちが提供できるかなのだと思っている。
新潟市は今も豊かな歴史・文化の風情や、それに伴う独特の産業などが目立たないながらもたくさん有している。そして、それらを伝えようとニッチだけど面白い活動をしている人がたくさんいる。私もかつて新潟市のまちなかに住んでいたので、いくつか思い浮かぶものがある。目立たないから知られていないけど、紹介したくなるようなコンテンツが本当にたくさんある。
それらニッチな資源(人・モノ・コト)を発掘し、コンテンツ化してきちんと情報発信すれば、まちなかでしか得られない体験を提供することができる可能性は十分にあると思っている。
幸いにも、今はモノよりコトに価値を見出す人が増えている。
観光も、TDRやUSJみたいに分かりやすいところよりも、ニッチでユニークな体験を求める方向にニーズが動いてきている。
そのように眠っている魅力的な資源をテクノロジーやソフトの力で総動員させ、外部の人にもわかるように発信することができれば、新潟市はきっと賑わうはず。
私自身も、新潟市の活性化を目指して具体的に取り組んでいるところです。取り組みがうまくいって新潟市のまちなかが活性化できるよう、励んでいきたいと思います。
それでは・・。