【雑記】忍たま乱太郎最強の軍師観た!

いやはや、いい劇場版だった。
つい昨日『劇場版忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』を観て来たんですよ。なので感想を……いつもぐらいの感覚で書くのはちょっと大変なので、今回は雑記くらいの感覚で。ちょっとネタバレも込みなので未見の方はお気を付けくださいね。

忍たま、私にとっては物心ついた頃にはやってたアニメで、小さい頃はよく観てたんですよね。長じてからも時間が合えばなんとなく観て、「あぁこの回だいぶ前に観たなぁ」などと思ったりもする。そんな感じの、深くハマってはいないけどいつもすぐ側にいる作品、みたいな付き合い方をしてた。

そんな中で土井先生が闇堕ちして敵に回る作品が映画になると聞いたら、当然気になるし観てみたい。というわけで観に行って、思っていた以上に面白くって最高の気持ちで劇場を後にしました。

「忍者映画」としてしっかりした味わいがあるんですよ。
物語は土井先生が行方不明になる所から始まるんだけど、それと時期を同じくしてドクタケ領に不穏な動きがあり、戦の発生とそれを防ぐ為の暗殺というタイムリミットの提示があり……土井先生を取り戻すという物語の中に、様々な緊張感が走らされている。

個々のアクションシーンも良くて、冒頭で決闘を挑んでくる諸泉尊奈門(もろいずみそんなもん)を軽くあしらう土井先生のシーンや、忍術学園六年生が総出でも歯が立たない天鬼との戦闘シーンなど……それぞれのキャラクターが何をしていて、どのような力量差があるのかっていうのが明白に分かる戦いになってる。売れっ子のフリー忍者として大活躍してるあの利吉さんだって、高レベルの忍者隊首領である雑渡昆奈門(ざっとこんなもん)さんには手加減をされてしまう!

利吉さん、小さい頃は「カッコよくて実力があって憧れるなぁ」みたいな感じで好きだったんだけど、大人になって改めてみると「確かに実力はあるけど、端々に若さが滲み出てて良いなぁ……」に見方が変わってきていた。父親である山田先生にカマかけるシーン、あれ自体が父親の前で忍者としての技量を見せつけたい・認められたいという心の表れだと思うんですよね。わざわざ「ここからはプロの忍者としてお話ししましょう」と宣言してからやるの、自分はもう大人ですよとアピールする子どものムーブだし。大人でありプロの忍者である利吉さんの、ある意味では甘さが出てくるシーン。とても美味しい。

映画の全体を通しても、大人/子どもの色がハッキリしていた作品だなとも思います。忍術学園の先生方やタソガレドキの雑渡昆奈門さんは、大人として常に広い視野でモノを視ているし最悪の状況も考えていく。一年生から見れば十分に立派で頼もしい六年生は、そうした視点はまだ未熟で最悪を受け入れきれない。でも一年生の子ども達は希望に満ち溢れているので、絶対になんとかするぞの気持ちで駆け抜けていける。

そういう視点の問題に立って考えると、土井先生が帰らないかもしれないという事実を突きつけられたきり丸だけは、最悪の場合が頭から離れない。悪い意味で子どもの側にいられなくなっているきり丸を、乱太郎たち一年は組のみんなが子どもの側に引き寄せているように思えた。

子どもの頃は全然意識してなかったけど、忍術学園、やっぱ凄い組織だよなぁ……

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