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『ウルトラマンタイガ』全体感想・タイガ結局どうだった?

ウルトラマンタイガをみた!!

TV最終回、良かったです。

序盤は歯が立たなかったトレギアに一矢報いるトライスクワッドの面々。
腹を空かせただけの怪獣に、地球人と宇宙人が手を組んで挑む共同作戦。
宇宙人排斥運動は止まらないまでも、宇宙人全てが悪なのではないと分かってくれた人もいるし、地球人を嫌わない宇宙人もいる。
成長したタイガの姿にタロウを見出したトレギアは、自身もまたウルトラマンである事を突き付けられながら敗北。
最後には宇宙人と地球人の融和のモデルケースとして、イージスにマグマ星人とマーキンド星人が入社する。

『ウルトラマンタイガ』という物語の締め括りとして、良い着地が出来たんじゃないかな、と思います。

ウーラーという怪獣もまた良かった。
グロテスクな見た目に反して、純真そうで気の抜けた、食欲中心のあんまり頭の良くなさそうな動き。これがまた可愛らしい。
エネルギーを吸ったタイガが消えてしまって「あれぇ?」と首を傾げるウーラーとか、「ご馳走だ!」とばかりにガスタンクに飛びつくウーラーとか。ああいう愛嬌があったからこそ、『ウーラーをも助ける』という行動への納得感が強まるというか。

だからまぁ、安心したんですよ。
とりあえず話はまとまった。まとまったけど……

ここに着地するなら、もうちょっと積み重ねが必要だったんじゃないの?
その方がもっとちゃんと面白くなってたんじゃないの?

などと、思わずにはいられない部分もあります。

積み重ねの弱さ

『ウルトラマンタイガ』という番組を振り返るにあたって、兎にも角にもこれを消化したい。

まず、ピリカ関連。
ピリカは実はアンドロイドで、ウーラーを消滅させるために宇宙中にバラまかれた個体の一体でした。ウーラーを巻き込んで諸共死ぬのが使命です。

って話を、最終回手前で急に始めるからちょっと戸惑う。
いや、その前に霧崎がピリカの記憶から何かを知るシーンはあったんだけど、それだって終盤に差し掛かった頃だし、急に言われても、その、困る。
ピリカはアンドロイドだった!という部分を消化できない内に、話がウーラーと宇宙人排斥運動の方面に移っちゃうんですよね。

ピリカは常人とは違っていて、何かやるべき事があるらしい。
そのくらいはもう少し早めに分かっていたら。分かっていた上でイージスの日常に焦点を当てていたら。「私は旭川ピリカ」というセリフにもう少し重みが出たのでは、と思わずにいられない。

ピリカのメイン回、第五話の『きみの決める未来』だけなんですよね。
セグメゲル様が出る回なんですけど。自分の感情を押し殺して使命を実行しようとするセゲル星人葵が、ピリカとの関わりによって「自分の未来は自分で決めて良い」と思えるようになる、回。

ピリカの正体を知った上で考えると、かなりダイレクトな回です。
この時の葵との関わりが、ピリカの行動に影響を与え……てるかどうかよくわからないんですよね。

使命と、その為の人格放棄。
ピリカは人格放棄は拒絶しつつ、皆を守るために使命自体は受け入れる。
ピリカがその選択に至った理由は、今日に至るまでの思い出が大切だから。
だけど、視聴者的にはピリカがどうしてその結論に至ったのか、はっきりした描写が欲しい。無いと気持ちをうまく乗せられないから。

もしピリカの事情が示唆された上でセグメゲル様の回が来ていたら、葵の変化とピリカの心情をリンクさせて、最後の結論への納得感も強まっていたかもしれないし……使命の持ち主同士という点で、また違った味が出ていたかもしれない。それはそれとしてセグメゲル様良いですよね。どうみても様付けされるような神格があるようには見えない所が好きです。

次に、宇宙人排斥運動
今作のキーとなる『共生』のために欠かせないテーマ、なんですけど。

「この地球に密かに宇宙人が暮らしている事は、あまり知られていない」

アバンで言われているように、地球人にとって宇宙人って身近な存在じゃなかったんですよね。だのにヴィランギルドが暴れ倒して、一般人にとっては「宇宙人が地球を襲っているようだ」という認識になってしまい……それが排斥運動に繋がる。地球で静かに暮らしていただけだった宇宙人も、地球人によって迫害される目に遭うようになってしまう。

ここの良かった点は、別に全く解決はしていないという点かなと思います。
最終回時点での排斥運動がどうなったという情報は無くて、けれど中には宇宙人も悪い奴ばかりじゃないと知ってくれた地球人もいる。地球で正式に就職した宇宙人もいる。これから先、ゆっくりと歩み寄れるかもしれない。

ところでそのマグマとマーキンド、ヴィランギルドですよね?

最終回、呉越同舟とばかりに手を組んだ彼らが、その経験から仲間に転じる。とだけ言うと良いんですけど、マグマとマーキンドがイージスに入る理由付けは特に何も、無い。

宇宙人排斥運動自体は、後半から押し出された要素だと思います。
17話『ガーディアンエンジェル』では、善人とも悪人ともつかないセモン星人ミードの登場によって、宇宙人には複数の面があると提示。18話『新しき世界のために』では悪化していく地球人と宇宙人関係に、それを乗り越えうるヒロユキとホマレの関係。20話では外事X課に協力する宇宙人が登場し、21話では宇宙人に家族を傷つけられた青年・田崎修が、己の偏見を塗り替えていく。

なるほど。一環して描いているように見える。
ただ18話では、宇宙人である事を明かしているが良好な関係を築けているホマレとヒロユキという描写の中に、自分がウルトラマンである事を隠し続けるヒロユキが混じってしまっている。

結局、最終回ではヒロユキがウルトラマンである事を知っていて、変わらず接していたのだ……という描写が入るわけですが、据わりの悪さはあるんですよ。それこそホマレ先輩が自分の正体を明かした時から、ずっと。

ウルトラマンである事がバレてはいけないと考えるヒロユキと、正体を隠して生き続ける宇宙人との間に、どれだけの違いがあるだろう。
いや、あるにはあるんだ。ウルトラマンという存在は強すぎるから。公表は避けるべきという考えは分かる。のだけど、ホマレ先輩のカミングアウト以降、ヒロユキもタイガたちも自分が正体を隠す事に何の疑問も抱かなかったの、ちょっとなぁと思うんです。せめてそこで「先輩たちに話してもいいんじゃないかな」「気持ちは分かるけど……」みたいな描写があれば、もう少し納得も出来たかもしれないけれど。

ついでに言うとピリカも正体を隠していたので、マジでホマレ先輩だけが自分の秘密を口にしたわけですね。そりゃまぁ秘密を教えれば仲がいい証拠だなんて言うつもりも無いけど、せっかくホマレ先輩が勇気を出したのに、その描写がちょっと霞む所が……ありますね……

で、最終回における地球人と宇宙人の関係性。
排斥運動はさておき、宇宙人に助けられて考える人もいる。今後は歩み寄れるかもしれない。そういう描写をする上で、過去回のキャラクターに焦点を当てなかったのは勿体ないかな、と思うんです。田崎君が登場していればもう少し地球人側からの歩み寄りも描写出来たかもしれないし、助ける宇宙人にしたって過去回登場宇宙人であれば唐突さも感じにくかったかもしれない。けれど最終的にはヴィランギルドの宇宙人が就職しました。志望動機をお聞かせください。宇宙人が公式に就職する、という展開は良いだけに。いやマグマ星人もマーキンド星人も好きなんだけど。なんだけど!!

ちなみに、ピリカが復活した件に関してはいくらでも理由を付けられるし、理由が重要ではないと思うのでアレで良いと思っています。データ化したボディがあの光の中にあって、そこから再構成されたんでしょう。多分。

ほとぼりが冷めたら田崎君に再就職してもらえないでしょうか。
田崎君、本当にあのままいなくなるには惜しい子だよ。

と、主に最終回とテーマ周りの話について突っ込んで考えていきましたが。もちろんタイガのポイントはそこだけじゃない!

トライスクワッドの関係性

トライスクワッド、そしてヒロユキ。

ここの関係性の描写が非常に弱いと言うか……皆無なんですよね。

トライスクワッドは番組開始時点で既に固い絆で結ばれており、ヒロユキとタイガが互いに影響を与える描写は無く、タイタス・フーマに至ってはあんまり会話していない

一番問題なのはやっぱり、トライスクワッドの信頼が出来上がってしまっている事でしょうか。視聴者目線で彼らの絆が深まっていく様を見ていないし、見ていないのに固い絆があることは強調されてしまう。

いや。あるぞ。描写はある。
ボイスドラマ、そしてウルトラヒーローズEXPO THE LIVEに!

ボイスドラマでは、トライスクワッド三人の掛け合いと彼らの過去の話。
THE LIVEでは、トライスクワッド結成の秘話が語られている。

ボイスドラマは毎回渋い所を突いてくるし、やっぱり三人の掛け合いは聞いていて楽しい。THE LIVEも熱い戦いが目の前で繰り広げられる最高のショーでした。

いや本編!!!!!!!

うーん、謎だ。
テレビ本編だけ観てると、本当にトライスクワッドの情報全然入ってこないんですよ。みんな良いキャラなのに……もったいない……

テレビ本編の話が宇宙人と地球人の共生に向かっていくなら、出身の違うウルトラマン達と地球人のヒロユキはそのモデルケースの一つとして描写されて然るべき、と思うんですよ。
でもトライスクワッドは既に出来上がった関係性で、価値観のぶつかり合いみたいな描写は基本的に無い。ヒロユキはなんかぼんやりしてるからタイガたちの事をすんなり受け入れていて、考え方の違いに戸惑うと言う事も無い。だから、互いに影響を受ける描写が無い。

THE LIVEではやってるんです。
堅苦しく考え込み過ぎる部分のあるタイタスが、真っ直ぐ突き進むタイガに影響を受け、彼となら更なる高みを目指せると認め合う描写とか。
一匹狼を気取って誰の助けも借りようとしなかったフーマが、タイガと張り合う内に気を許すようになってしまう描写とか。
でもそれはTVでは全くやっていない描写だから、ステージを見ていない人には分からない。

16話では、闇落ちしたタイガにフーマ、タイタスが決死の戦いの中呼びかけるシーンがありましたね。
「思い出せ!私たちの出会いを、私たちの旅路を!」
テレビの前の私たちはそもそも知らない話、なんですよね……THE LIVEを見た上でなら多少は理解できるシーンなのですが、それを全視聴者に求めるのはハードルが高いし。

ちなみにこの回、ヒロユキが闇に堕ちたタイガを「そんな力で父親に勝てると思うな!」と叱咤するシーンもあるわけですが、勿論ヒロユキはタロウと会った事は無いし、ヒロユキ自身のエピソードで攻めて欲しかったな……という思いが……ある……
闇に堕ちたタロウの話はまた後でします。

ちなみに。
THE LIVEでは、ヒロユキが地球人であるが故にホマレ先輩やタイガたちに護られてしまう……という展開があります。
最後にはヒロユキだけが残されてしまう。「非力な地球人には何も出来まい」と言われても、しかしヒロユキは諦めず……

ウルトラマンフェスティバルでのフォトンアース登場シーンもそうなんですけど、ステージ演出の方が好きな部分多いんですよね、タイガ。
もちろん、実際に目の前で繰り広げられるステージとテレビのストーリーでは同一視出来ないし、するべきでもないのですが……THE LIVEのヒロユキが見せた地球人であってもという意志、本編でももっと見たかったかもしれないです。

今年、ウルフェスやTHE LIVE、ツブコンといったイベントに加え、ボイスドラマにギャラクシーファイトと、テレビシリーズ本編以外の活動がかなり活発的だったんですよね。
それ自体はすごく良い事だと思うのですが、トライスクワッドの美味しい部分が全部本編外になってしまってる状況は若干謎なんですよね。といって、現状あの本編にトライスクワッドのストーリーをどこまで突っ込めたか。正直な所、本編のテーマとトライスクワッドの相性があんまり良くなかったんじゃないかな……と思います……

タイガ本編がシリアス寄りになったのは、ルーブがコメディ寄りだった分意識しての事のようですけど、商品展開とストーリー展開の連携が問題だったりするんでしょうか。この辺り、難しくて分からんですね。

で、タイガのシリアス部分というか、全体の元凶であるトレギアに関してなんですけど。
前半のタイガ闇落ちの流れ辺りから思ってた事があるんですよ。

トレギア、策略下手説

トレギアさん、陰謀巡らせるのあんまり得意じゃないでしょ。

というか、志が低いんですよね。
タロウの息子を闇落ちさせるぞ!と頑張ってたかと思えば、闇アイテムで心を蝕んでいくという思いの外ダイレクトな方法だったり。そんな、ダークチップを使わせるみたいなノリでお前は……

そしてタイガを闇落ちさせてすることと言えば、光の国に攻め込む。
……いや、良いんだけど……前に単身で光の国を壊滅寸前に追い込んだ闇のウルトラマンとか、他の宇宙をほぼ掌握して無数の機械兵を送り込んできた闇のウルトラマンとか、一度宇宙を崩壊させた闇のウルトラマンとか相手の身体を乗っ取って手ずから仲間を殺させた闇のウルトラマンとかいらっしゃるから……やっぱこう、ちょっと見劣りしちゃうっていうか……

一度ヒロユキに完敗した後は、ヒロユキをあの手この手で追い詰める……のかと思いきや、普通にイージス面子を闇討ちしようとするというこれまたダイレクト極まる手段に打って出る。

ウーラーの件に関しても、あれシンプルに呼び寄せただけだし。
胡散臭い好青年演技する霧崎は面白かったです。

初登場の劇場版に目を向けても、ジードにペガを殺させるという着眼点は良いものの、その方法がペガを怪獣に取り込むというやっぱりダイレクトなヤツだし、カツ兄への仕打ちはあれ完全にただの嫌がらせだし……

分かった。トレギア、悪い事考えるの苦手でしょ。

冗談はさておき、トレギアの志の低さはちゃんとそういうキャラ造形なんですよね。

23話『ウルトラビッグマッチ』では、「生命は迷い悩むから美しい」「だから私は君にときめかない」とトレギアがゼロをこき下ろすわけですが。
言い換えると、迷わず突き進めるヤツは好きじゃないなんですよ。トレギアは、迷い悩む相手に答えの無い選択を与えて、それが間違いだったと嘲笑いたい。でも迷わないヤツは迷わず最善の手段を貫き通すので、面白くない。

タイガ第一話の時のtweet。
私、劇場版観てからずっと「トレギアとギンガ戦って欲しい」と思ってたんですよ。っていうのも、ギンガがトレギアの言うときめかない相手に違いないと思っていたから。正反対の存在なのだろうと思っていたから。まさかゼロさん相手に言及するとは思ってなかったけど。

トレギアは絶対に相手を選んで嫌がらせしてる。その条件が何なのかは肌感覚でしか分からなかったけど、本編でああ言及された。
その上で思うのは、トレギアの言う「迷い悩む」存在って絶対自分のことでしょってこと。
トレギアは、自分が答えの出ない問題に思い悩み、ウルトラマンではいられなくなった。だからウルトラマン相手に自分と同じように思い悩ませたり、闇に堕としたりして嫌がらせをする。目的じゃなくて、それ自体が彼の喜びであり、救い、なのではないか。

自分だけじゃない、と思いたいだけ。
自分は間違ってない、と思いたいだけ。

だから行動の志がイマイチ高くない。
あくまで逃避行動でしかないから。

つまり、トレギアって普通の人なんですよね。
大物気質ではない。場をかき乱すトリックスターでもない。
そうあろうと振舞っているだけの、弱い人。

もちろん、これは予想に過ぎません。
トレギアが闇に堕ちた理由はまだ明かされていないので。
でも私はトレギアのそういう残念な部分に特に惹かれていて、だからヒールズイベントの朗読劇とか、ショーでベリアルに目を付けられて戦う羽目になるトレギアとか、普通にグルーブに負けたのに平気そうな態度を取るトレギアとか、だのに次戦う時はきっちりグルーブ対策をしてくるトレギアとか、ピリカに言い負かされて腹立ち紛れにギャラクトロン召喚する霧崎とか、最終回で地面に転がされるトレギアとか、トレギアの弱い部分・ダメな部分が表に出ている描写はめちゃくちゃ好き。

ただ本編では、タイガたちが未熟だったから割と優位を取れちゃってるんですよね、トレギア。
だからこう、すっきりしない描写が多くなっていった。友達の息子に嫌がらせしてるという情けなさを差し引いても、殺す必要のない怪獣を殺して逃げられてしまうムーブは後味を悪くするし、シリアスと言っても口に合わない人も多かったのかなぁと思います。

個人的には。
トレギアは、完全に負けたのに強がって優雅な雰囲気を出している時が一番好きです。今後もそういう悪役であって欲しいなぁ、と思いますね。

結局、タイガってどうだった?

凄く色々書いたけど、楽しかったですよタイガ。
トライスクワッドやトレギアは何だかんだ好きなキャラだし、ショー関連も面白かったし、同時期にやっていたギャラクシーファイトがファンサービスの塊だったのも良かったし。

年末にはEXPOでタイガたちのショーを観るので、それも凄く楽しみです。
ウルフェスやTHELIVEのショーも良かったから、今回も期待しちゃってる。

劇場版ではニュージェネウルトラマン大集合!っていうのも気になるし、ワクワクしますよね。ツブコンで主役キャスト全員を拝んできたからより一層強く思います。

あーでも、この話もしないとダメですよね。

闇に堕ちたタロウ

これ、映画の目玉情報の一つとして扱われてますよね。
でもこの情報だけだと、正直ファンにとってはマイナスな情報でしかない、と思うわけです。だって、あのタロウがですよ?悪い奴になるだなんて、そんな、許せない。

ギャラクシーファイトみたいに、闇で模造されたウルトラマンとかが出てくる分には好きなんです。ダークネスヒールズも好きだし、オーブダークノワールブラックシュバルツも好きだし。
でも、ヒーローとして戦い抜いた光の戦士が闇に堕ちる。これはよろしくない。だって私は彼らのカッコいい姿が見たいのであって、敵に回った姿が見たいわけじゃない。ゴメンちょっとだけ嘘。ティガダークは割と好き。あーでも設定的にはなーやっぱ呑み込めないよなー。ティガにも純粋な光の巨人であって欲しかった想いがある……でもティガダークもカッコいい……

それで、もし円谷が「闇に堕ちたタロウ」をファンの期待を煽れる魅力的な文言だと思ってるなら、その辺りはちょっと落ち着いて欲しいな、って思います。闇に堕ちて良いウルトラマンなんてそうそういません。

けど同時に、闇落ちっつったってどうせ半分洗脳みたいなものでしょ、とも思うんですよね。タロウが自分の意志で闇に堕ちたわけじゃないでしょ、って。それならまぁ、まぁ……いい……か……?って感じです。

なんでタロウが闇堕ちする必要があるかって、多分タイガに父親を超えさせるためだと思うんですよ。

ゼロは倒れたセブンから意志を託され、ベリアルを打ち倒した。
ジードは己の運命を乗り越えて、父ベリアルを打ち倒した。
(両方ベリアルだったな)

でも現状、タイガはまだ父を乗り越えていない。ギリギリ追い付いたかな、どうかな、ってくらい。なので、何処かで父を超えるイベントを作らないといけない。それが今回の映画なんだろうな、と思って見守っています。

父親を乗り越えて、今よりも大きなタイガになってくれることを信じて。


長くなりましたが、これが私のウルトラマンタイガ全体感想です。
お読みいただきありがとうございました。


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