『ウルトラマンZ』第1話感想 ウルトラ面白い新人がやってきた!!
ウルトラマンZ観ました!!!????
6月20日からスタートした『ウルトラマンZ』。
初日からSNSなどでも大いに話題になり、youtubeの公式配信も150万再生を突破しました!
ギンガ以降のウルトラマンの中でも、特に大きな盛り上がりを見せているウルトラマンZ。私も当然初日に観たわけですけど、ウルトラ面白い!!
劇場版タイガの延期やウルフェスの中止で弱っていた心が、一気に満たされていく……これが……光……!?
というわけで、第1話の何が良かったか、いろいろ書き出していこうと思います。
特空機1号 セブンガー
まずはこれ!
冒頭に登場する20m級の怪獣ゴメスと、それを迎え撃つべく出動する特空機1号、セブンガー!
ここのシーンが全体的に良かったんですよね。
小さめのゴメスは実景との合成にもよく合って、逃げ惑う人々の緊迫感などよく出ていたと思います。楽しい。
そんなゴメスを迎え撃つ特空機1号、セブンガー!
防衛隊がロボット操縦して怪獣と戦う、というコンセプトがまず良いですよね。防衛隊と言えば戦闘機と思われる方も多いでしょうが、ロボット怪獣大好きなんで今回の設定も大好物です。
人々を襲う巨大怪獣。それよりも強大なセブンガー!
防衛隊ってなかなか怪獣を倒せないことが多いんですが(ウルトラマンを活躍させる都合上、倒すシーン作り辛いよね)、まずこうしたシーンで特空機の実力や存在意義を見せてくるの、上手いと思うんです。
同時に、優しいものの詰めが甘い主人公の描写を描いていく。
動物の命も大切にして守ろうとする主人公・ハルキの良さを描きつつ、けれどその後のゴタゴタで未熟さを示す。
ヘビクラ隊長の叱責もまたバランスが良いというか。
犬を守ろうとした主人公の想いは否定しないものの、そのせいで「もしセブンガーの戦いにハルキが巻き込まれていたら?」と諭していく。要はやるならもうちょっと上手くやれという事なんだけど、不服そうなハルキの反応がまた青さを感じさせる。
しかしケツ揉みは……隊長そのお顔でケツ揉みは……ジャグ……?
余談ですが、ゴメスって『ウルトラQ』登場当初は10m程度の怪獣だったんですよね。後のウルトラシリーズに出るときはゴメス(S)として大型化していたんですが、そうした設定を活かしてサイズ比出してくるの、上手いですよねぇ。
それに、セブンガーのバッテリーが1分間×3本なのもよい!
『ウルトラマンレオ』に登場したオリジナルのセブンガーは、活動時間1分なんですよ。でもそれだけじゃウルトラマンと一緒には戦えないから、バッテリーを増やす。容量増やしづらそうだなぁという感覚も伝わってきて好きです。
ウルトラマンの登場前からして、もう既に面白いんですよね……
このままセブンガー主役の作品としてやっていくぜと言われても「そうなのか」と頷いてしまいそうなレベルで……
でも、やっぱりこの番組の主役はウルトラマンなので!
新米ウルトラマン ウルトラマンゼット
凶暴宇宙鮫ゲネガーグと相対する、新たなウルトラマン。
しかし彼はゲネガーグに苦戦し、颯爽とピンチを救うのはウルトラマンゼロ!
ウルトラマンゼットはあのゼロの弟子!
これまでもゼロが後輩を特訓することはあったけど、いよいよ弟子を取ったのか……偉くなったなゼロ……ゼロマントが輝いて見えるぜ……
「お前を弟子にとった覚えはねぇ!」
弟子じゃなかった!!!
まさかの自称弟子だった事がいきなり判明して驚く。
そして一応は宇宙警備隊員らしいけど、ゼロに言わせれば「三分の一人前」程度らしいゼットくん。「ウルトラショック!」が可愛い。モブトラマン程度の実力なのかなぁ。
で、怪獣が呑み込んでいたブルトンに、別次元に送られてしまうゼロ。
ゼロの次元転移は基本だよね。普通に戦ってたら勝てないし……
仕方なく、後をゼットに託すことになるゼロ。
しかしゼロさんの事なので、しばらくしたら普通に帰って来れるんだよね……いつ頃になるかな……?
この後のセブンガーの瓦礫撤去シーンも可愛い……
何とも言えない弱弱しい目に、覚束ない手付き……
そこへ飛来する凶暴宇宙鮫。
市民のスマホからアラートが鳴り響くのも、怪獣が災害として定着してる証っぽくて好き。田口監督の手付き。
戦闘形態に移行して目が変わるセブンガーもまた、良い。
そして間髪入れず地球に降り立つ、50m級のヒューマノイドタイプのエイリアン!?
ここで!凶暴宇宙鮫とゼットの戦いに割り入ろうとするハルキが良いんですよね!!隊長の判断的には『様子見』で十分だったろうに、周辺の事を考えて放っておけないハルキ。それってゼロさん任せにせず自分も戦おうとしたゼットともダブるんですよ。似た者同士であることがちょっとずつ描写され始める。
「どう見てもこっちが敵だよなぁ!」
これだから地球人は!!!(トレギア
直前のシーンで未熟さを垣間見せつつも、地球人視点では謎めいた強者に見えるウルトラマンゼットが良い感じ。そっとセブンガーを助け起こすシーンとか。せーので攻撃するシーンとか。
セブンガーのバッテリー切れに合わせてゼットのカラータイマーを鳴らすことで、「あんたも……?」と予想させる導線も上手い。本当はハルキ視点でそこまで言い切れる状況じゃないんだけど、自分もそうだからそうだと思っちゃうし、実際そうだし。そして撃破されるゼットとセブンガー!
「起きなさい……地球人……」
で、初代リスペクトの謎空間シーン……
ここで初めて言葉を交わすんだけど、自分が死んだと聞かされて真っ先に避難所の心配するの、人柄が出てて素晴らしい。
「ついでにどうやら わたしもウルトラヤバいみたい……」
おおっと……?
「わたしもお前の力が必要なのでございます」
………
「言葉通じてる……?」
「あっいや…… 通じてんだけど 言葉遣いがちょっと変っていうか」
「えっマジ? 参りましたなぁ 地球の言葉はウルトラ難しいぜ」
そういう子かぁぁぁぁ!!!
でもその後、「一緒に戦えば皆を守れるのか?」というハルキの問いに「守れる」と断言するの、ウルトラカッコいいんだよな……
そしてぐだぐだエキサイト翻訳変身シーン。
変身シークエンスに説明が入るパターン、好きです。
都合で流して完璧に熟すのもアリだけど、戸惑いながらの変身も良いよね。
あとアルファエッジへの変身に際し、ハルキが「師匠一杯いるな」と突っ込むの好きです。多分全員師匠じゃないんだけど、セブン・レオ・ゼロの系譜にゼットくんもいると思うと感慨深いね……
「ご唱和ください 我の名を!!」
ここやっぱテンション上がるんだよなー!!
オンライン発表会でも激押しされてたシークエンス。
やっぱウルフェス会場とかで大勢で叫びたかったなぁぁ!って思っちゃうんだけど。っていうか作る時にちょっとその辺も織り込んでたんだろうなって思うと機会損失がマジで勿体ないんだけど、それはそれとしてこういうのマジで好きです。ウルトラマンゼェェーット!!
「あ……トリガー トリガー最後に押すの……」
もうっ!!!
さておき、アルファエッジもカッコいいんだ……
明らかにさっきまでとは動きが違って、宇宙拳法スタイルの戦闘はスタイリッシュで力強い。スラッガーをヌンチャクみたいに操ってZの形を作るのも、ハッタリが効いてて良い……
その後の、ゲネガーグの突進を受けて高層ビルに突っ込むゼットのシーン、あれもホント、ウルトラヤバくないっすか!?
ビルに激突→非常ベル鳴り響く会議室→ビルを突き抜けて空に飛ぶゼットとゲネガーグ……の流れ!!
そっから実景合成でビームの撃ち合いと、衝突したビームが火花のように周囲に舞い散るあの描写のカッコよさ!!
からの瓦礫チップとナパーム盛り盛りの着地シーン!
イカした頼もしい背中! Zの字を描いて飛び去るゼット!!
第1話初戦の流れとして最高が過ぎる。
ウルトラ素晴らしい。ほあぁ……ってなった。
今後の展開に向けて……?
しかし、戦闘が終わった途端に席を立つヘビクラ隊長、気になりますよね……演者が青柳さんなだけに。
蛇倉=ジャ グラ=ジャグラス・ジャグラー……?
そう疑われるのは絶対に織り込み済みで、だからこそ流石にジャグジャグではないよなぁ、と思ったりもするわけですが……一体何をしに向かったのか……? 果たして残りのメダルを手にした人物は一体……?
しかしハルキ生存のシーン、何気なく倒れてるセブンガーの背景が馴染んでてまたリアリティ加点なんですよ……
セレブロの寄生シーンの生々しさとかもまた、期待を煽りますよね。
久しぶりに登場した宇宙語も何となく嬉しい。
ボイスドラマ
これも忘れちゃいけない。
前作ウルトラマンタイガに引き続き、今作でもボイスドラマが!
前作のボイスドラマは、どちらかというと既存ファンへ向けてのサービスといった趣が強かったんですよね。メビウスへの言及や、O-50やU40の描写。アンドロ超戦士の登場などなど……言葉遣いも難しい部分が多く、子供向けではない、という印象がありました。展開も……重い!!
今作では立ち絵も増やして、少なくとも第1話は完全に会話中心。
ゼロとゼットの性格も合わせて、軽く楽しめるノリでしたし。
しかし……こう……
自分を「まだ弟子を取れるようなモンじゃない」と評価してるゼロさん、いいですね……周囲から見れば明らかに強くて優秀なウルトラ戦士なんだけど、本人の意識ではそこまで至ってはいないっていうこの……
まぁギンガとビクトリー相手にノリノリで特訓してたのもあるから、後輩の世話をするのは多分嫌いじゃないんだと思いますけど!
んで、褒められるとすぐ調子に乗ってきちゃうところはやっぱ相変わらずのゼロらしさ。安心する。
ウルトラ六兄弟レベルになると恐縮するから……と言い出すゼットくんも、多分全く悪気ないんだろうけどナチュラルに失礼で良いよね。
ハルキとの会話で言葉遣いがおかしいのは、「地球の言葉が難しいから」なんだけど、それはさておいて普通にちょっと言い回しに問題があるの、キャラ性が一貫してていい。
話変わるんですけど、ゼットくん見てると「タイガってやっぱ育ち良かったんだなぁ」って思うんですよね。地球語も完璧だし、目上の人に対する言葉遣いもしっかりしてるし。それでも端々から感じられる甘さがこう……経験の足りないお坊ちゃん感が出てて……
タイガ、育成環境も良かったからね。
筆頭教官である父・タロウに育てられ、U40にも修行に出させてもらって。
タイガ自身は「タロウの息子」扱いされることにプレッシャーは感じていたし、それも当然の心理なんだけど、一方で師匠になってもらう為に出待ちして頼み込むゼットの姿を見たりすると、エリート~~!ってなっちゃう。
だからこう、二人の新米が立ち並ぶであろう、恐らく来年公開する映画が今から楽しみになったりもするんだけど……
……ニュージェネクライマックスも、待ってるからね!
公開日が決まったら霧崎ばりに「待っていたよォ!」って叫んじゃいそう。
いつまでも待たされるトレギアよ。
舞台ダークネスヒールズの続編企画とかも、今動けない状態なんだろうなぁ……発表されたら今度は直に観に行きたいところなんだけど。
ウルトラ期待
そんなこんなで。
ウルトラマンZ第1話、ウルトラ楽しみましたし今後もウルトラ楽しみです。巷ではセブンガーのソフビが売り切れたりもしたそうで、それも納得の出来だったと思います。私も買ったぞ、現状買えるゼットシリーズのソフビはすべて!
変身玩具には手を出さないタイプだったんだけど、イベントの中止とかもあり、気になる要素もありでゼットライザー買っちゃいました。いぇい。
ゼットライザー、一つあればゼットだけじゃなくてジードにも変身できるのが嬉しい所です。……そう、ジードも出るんだよねZ。この上更にリクまで!? どうなんの!?
様々なエンタメコンテンツが苦しい状況を迎える中、ウルトラシリーズもその煽りを受けて厳しい状況にいる……と思っています。
だけどそんな中、新しいウルトラマンがこんなにも面白いというのは、ものすごーく有難くて嬉しい話なわけです。冗談抜きに救われた気持ち。
今後もウルトラ面白いお話が続くことを期待して、明日以降の放送も待っています! ウルトラ楽しみだぜ!!!
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