【小説】便利屋玩具のディアロイド #08『NOISE』前編
【前回】
ディアロイドがディアロイドとなる以前。
KIDOコーポレーションによる小型ロボットの開発プロジェクトには、玩具販売以外の目的がいくつか設定されていた。
「人間では立ち入れない地域の調査だとか、宇宙開発……まぁ、科学の発展への貢献だね。実際、今でもそういうプロジェクトは動いているだろう?」
「聞いたことはあるな。ロケットに同乗したディアロイドがいるとかなんとか」
「そうなんだ……」
「おや。君は知らなかったか。ふむぅ……まぁそうなんだ。でもね」
そういった