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便利屋玩具のディアロイド

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俺は誰のモノにもなる気はない、と玩具のロボットは言い切った。 全長15センチほどの玩具ロボット『ディアロイド』が普及した世界。 灰色のディアロイド・ボイドは、持ち主を持たず、子…
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ディアロイドのあとがき

先週、オリジナルロボット玩具小説『便利屋玩具のディアロイド』が完結しました。ので、その紹…

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【小説】便利屋玩具のディアロイド #01『ボイド』

 夕刻、空が紫に染まる頃。  古い雑居ビルに、二人の若い男が入っていく。  小ぶりなジュラ…

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【小説】便利屋玩具のディアロイド #02『彩斗』前編

【前回】 「うわ、こりゃ酷いな。何とやり合ったんだお前?」 「オオカミ型の改造ロイド四体…

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【小説】便利屋玩具のディアロイド #02『彩斗』後編

【前回】 「バトル、スタート!」  ゴゥン! 牛崎のスマホから試合開始の鐘の音が響く。 …

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【小説】便利屋玩具のディアロイド #03『襲撃』前編

【前回】  警察に頼れ、と言うべきなのだ。  人間の命など、十五㎝の合成樹脂の塊には重す…

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【小説】便利屋玩具のディアロイド #03『襲撃』後編

【前回】 「クラッシュ!」  閃光が、爆ぜた。  剣の背から照射される熱線に、カマキリは…

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【小説】便利屋玩具のディアロイド #04『カブラヤ』前編

【前回】 「うん、無理!」  ボイドのフレームを目にした古部新矢は、笑いながら言い放った。  直せない、ということである。 「ふざけるな。やれ」 「いや、最悪動かなくなってもOKなら全然やるけど。回路がちょっとイカレてんだわ。オレの腕じゃ無理だし、やってもパーツ代ヤバいから」  まぁ無理っしょ、と古部は改めて言い直す。  どうやらこれはマジらしいとボイドも察し、ため息を吐く。 「お前ならどうにかなると思ってたんだが……」 「頼ってくれんのは嬉しいけどさー、ボイドちょっと無

【小説】便利屋玩具のディアロイド #04『カブラヤ』後編

【前回】  カブラヤの本社までは、電車で一時間ほどの距離だった。  社会人ばかりが歩くビ…

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【小説】便利屋玩具のディアロイド #05『蝉麻呂』前編

【前回】  戦いは、ボイドのフレームを仮換装した後に行われた。  フットサルコートほどの…

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【小説】便利屋玩具のディアロイド #05『蝉麻呂』後編

【前回】 「仕方ない……蝉麻呂ちゃん、奥の手よ!」 「了解発動、セミ・ファイナルゥゥゥー…

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【小説】便利屋玩具のディアロイド #06『悠間』前編

【前回】 「起動完了! えーっと、聞こえますかー? 私のこと、分かる?」  その機械が起…

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【小説】便利屋玩具のディアロイド #06『悠間』後編

【前回】 「KIDOの人とも話したんだけどね」  病院の廊下で、境川星奈は抑えた声で話す。 …

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【小説】便利屋玩具のディアロイド #07『引き金』前編

【前回】 「……だからね、見過ごせなかったんだと思う」  境川星奈は、そう言って語り終え…

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【小説】便利屋玩具のディアロイド #07『引き金』後編

【前回】 「彩斗、一旦下がれ!」  ボイドは剣の切っ先をウィリディスに向ける。  彩斗が頷いて陰に隠れると同時に、ウィリディスの弾丸は発射された。  パスン、と小さなガスの音がして、階段横の壁が抉れる。 「プロテクトが効いてない……それにNOISEって!」 「あぁ。ニンゲン嫌いのディアロイドだ。だがなんで今……」  思考を巡らせる。もし逸次を狙う者がいるのだとすれば、KIDOだろうと考えていた。  けれど実際には違った。舌打ちしてリロードする目の前のディアロイドは、自らを