【小説】便利屋玩具のディアロイド #04『カブラヤ』前編
【前回】
「うん、無理!」
ボイドのフレームを目にした古部新矢は、笑いながら言い放った。
直せない、ということである。
「ふざけるな。やれ」
「いや、最悪動かなくなってもOKなら全然やるけど。回路がちょっとイカレてんだわ。オレの腕じゃ無理だし、やってもパーツ代ヤバいから」
まぁ無理っしょ、と古部は改めて言い直す。
どうやらこれはマジらしいとボイドも察し、ため息を吐く。
「お前ならどうにかなると思ってたんだが……」
「頼ってくれんのは嬉しいけどさー、ボイドちょっと無