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【キー11】 パン屑

思い出になるだろうと思うことほど人は思い出さない
大切ならそれさえも思わない!!


窓の外ばかり見ていた頃は目にも止まらなかった座っている女性のバッグについたキーホルダー。英会話の広告を直視できず下を向いている人だけが気付く

木彫デザインの「おなかに赤ちゃんがいます」

『老モテ』の著者である上坂あゆ美が読んでくれて「スキ」をくれたということ。こういう体験が宝物になっていく

でも「スキしました」って「なかよしをする」みたいなグロさがあって嫌い

視線を右にやったり左にやったりしながら歩いていれば、「あたたか〜い」以外で自販機に「〜」が登場する場に遭遇することもある

カメオ出演

小池光の第二歌集『廃駅』を買うと、透明なビニール袋にいれて渡してくれる古本屋に出会う

ふふん

この日はイケてる「おなかに赤ちゃんがいます」を2回もみた。このお母さんはどんな気持ちでビーズやフリルをつけたんだろうね。

「赤ちゃんがいます」って言ってもらえて赤ちゃんもきっと嬉しいよ

僕の五大アナザースカイのひとつ、青森の居酒屋を発見。ねぶたの絵よりも先に「跳人」で気づけたのが嬉しい。

他4つは、立川・ロンドン・高尾山・マチュピチュ村

お好み焼きの上部に、見えそうで見えないハートを描く人もいる

雲にくじらを見出す眼差しを失くしていないかを試されている?

ミントガムをくれる焼肉屋は知っているけど、ハート型の手づくりクッキーをくれるイタリアンレストランを僕はこの日まで知らなかった。

山手線にハート型のクッキーを持ち込んでいるのは、俺だけ。

「東京って変なとこだよねぇ」

焼肉屋がくれるガムの味のイメージカラーをしたアパートに住む人もいる

僕が父親だったら「この建物だけブラーノ島からこの川を泳いできたんだよ」などと言って、子供に気を遣わせた笑いをさせている

「だよねぇ。人ばっか多くて」

不気味。でも、この笑顔に救われる人もいるのか。な?

東京「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません」

やっぱりおかしい。狂ってるよこの街。
ジェームズ・ボンドが乗った水上バイクの飛び出すところまである。東京なのに。
私たち歯を全部抜かれました と言っているバス
キャスターで移動可能な大黒天が、雨をよけて宝くじ売場の前にある朝もある。東京

それに比べて青森は回転寿司まで美味しくていいこと

Suicaも5月末から一部路線で使えるようになった

千と千尋の話をした翌日に、自分の名前を調べることもある。

『My Name is My Name』Pusha T
カニエもシナモン1位を見届けにきた。おめでたい

サンリオキャラクター大賞2023以外にも良いことはあって、例えば、カバンの中で携帯が行ったり来てたりして勝手に撮っていたスクショ

ラッキーセブン、とか言う。

好きな歌人の一首の再現VTRが、僕の目の前で流れたり

伊舎堂仁『トントングラム』より

変な街のターミナル駅に、空也上人像があらわれて写真撮影し放題だったりする。

南無阿弥陀仏

ヘンゼルとグレーテルにとってのパン屑のような、かすかな希望たち

大宮駅の構内には、ビヤードパパとBAKEチーズタルトが並んでいて、いつも圧倒的にビヤードパパの方に人が多く並んでいる。それは納得で、ビヤードパパの方が単価は低いし種類は多いし、シュークリームとタルトだったらシュークリームの方が家族に買って帰るにもウケるだろう。甘いし、お腹もシュークリームの方が膨れそうだし。

でも僕はどっちも同じくらい好きだから、いつも混雑の差をみてはタルトに同情していた。

でもこの日はなぜかタルト屋さんも賑わっていた。タルトも嬉しそう
東京の川のテトラポッドの上に鴨の雛が身を寄せ合っているのをみつけたり
家のトイレに安心したり

こういうことだと思います。

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