2020年AIによって手塚治虫の新作が発表!これは神への冒涜?
ANNニュースでこの手塚AIプロジェクトの舞台裏を紹介されていましたのでご紹介いたします。
そもそも手塚AIというは
「AI技術を使って手塚治虫の新作マンガを描こう」というプロジェクトなわけなんですけども
最も核となる部分は「手塚治虫らしい」背骨ができるかというところ。
手塚治虫の哲学的表現の継承、唯一無二の発想力をどこまで再現できるかですね。
これについて
「ストーリー生成」に関しては
まずAIがストーリーを作るには、
世界観やあらすじを分析するため
手塚マンガの過去65作品などを読み込ませたそうです。
するとAIが学習して物語の骨格ができるそうですね。
そしてAIが導き出した
主人公の設定はなんと「鳥」しかも悪魔を使う
それでいて豪華客船で運輸会社の社長という設定
はっきりいって意味不明ですね。
ですけどこの発想こそ手塚治虫らしさでもありますし個人的には全然アリだと思います。
主人公が人間じゃないというところと「鳥」と言うあたりも
手塚作品らしいですね、
「火の鳥」に代表されるように「鳥人大系」とか結構手塚先生は鳥好きだし
鳥を一種の神格化しているところが垣間見えるのでこの設定は非常に好印象ですね。
続いてキャラクター設定
こちらは手塚作品の過去のキャラクターを読み込ませて特徴を学習
そして新たな画像を生成するそうです
しかし出来上がったのは顔ではないグロテスクなものばかり
これはやはり二次元という壁があるんでしょうね。
我々は紙に書かれた絵を顔とか体と認識できますけど
AIにはただの線にしか見えないはずだと思うんですよね。
これには前の動画でもお話ししましたが
特にマンガなんてデフォルメされているわけですし
これが顔、これが体って認識できるだけで単純に関心しますよ。
2次元の線を物体として認識できるってすごいことだと思いますよ。
物体と言うかそこに描かれたものを別の何かと見極めてるって普通じゃないですもん。
筆跡鑑定のような特徴的な線の解析とは別次元の技術
それくらい二次元を認識させることって難しいことだと思っていました。
しかし色々と試行錯誤して技術を向上させていくなかで
理由が解明できないけど上手く行き手塚らしいキャラクター設定ができあがるんです。
この成功は神秘的というか神がかり的というか
スタッフの方々の執念というかちょっと感動的でしたね、
そして出来上がったキャラクターのビジュアルを見てなお驚き。
まさに手塚治虫が描いただろうと思われるキャラが目の前にいるんです。
いや~これには正直びっくりですね。
このプロジェクトについて
神への冒涜とか見るに堪えないとか否定的な声も聞こえてきますが
個人的には非常に楽しみであり
そういうマイナスな意見に負けず頑張って欲しいと思います。
このニュースを見まして
スタッフの方が、より良いものを作りたいという思いはヒシヒシと伝わってくるので手塚ファンとしては非常に楽しみな作品ではあり期待しております。
人間とAIのコラボ
共存の姿が形となって表れてきました。
2月27日(木)発売の「モーニング」13号に表紙付きで登場予定です。
いや~楽しみですね~。