生成AIをテクニカルライティングに活用する方法
テクニカルライティングについて学んでいると、ChatGPTのような生成AIを、テクニカルライティングにどのように活用できるのかが気になるかもしれません。私はふだんから生成AIを活用していますので、この経験をもとに、生成AIを活用する方法について説明します。
生成AIの基本的な使い方
生成AIをテクニカルライティングに活用するための、もっとも基本的な使い方は、「文章を書く上で、悩んでいることを質問する」ことです。これがいちばん簡単で、かつ効果的な使い方になります。
例えば、文章を書くにあたって、どういう構成がいいか?ということに悩むかもしれません。このときは、次のように質問してみます。
このように、対象とする読者の方と、どのようなことを書きたいかを伝えると、生成AIが記事の構成を回答してくれます。もちろんそのまま使えるわけではありませんが、回答を参考にしながら自分なりの構成を作ることができます。
生成AIへの質問の具体例
それでは、具体的にはどのような質問があるのでしょうか。ここでは、テクニカルライティングに役立つ質問の例をいくつか紹介します。これらを参考に、あなたなりの質問を見つけてみてください。
記事の構成を決めるとき
記事のタイトルを決めるとき
文章の改善点を見つけるとき
わからないことばがあるとき
英語の文章の正しさ・自然さを確認するとき
それぞれについて説明します。
記事の構成を決めるとき
記事の構成を決めるときは、まず対象とする読者の方と、記事の概要を伝えた上で、構成について質問します。
記事のタイトルを決めるとき
タイトルを決めるときも、構成を決めるときと同じように、読者の方と概要を伝えます。その上で、タイトルの案について質問します。
文章の改善点を見つけるとき
文章の改善点を見つけるときは、まず読者の方を伝えます。その上で、改善したい文章とあわせて、改善点を質問します。
わからないことばがあるとき
わからないことばが出てきたときは、以下のように質問することで、わかりやすい説明をしてもらうことができます。
英語の文章の正しさ・自然さを確認するとき
自分で英文を書いたり、DeepLのようなツールからの回答を修正することがあるかもしれません。このようなときに、次のような質問をすることで、正しさや自然さを確認することができます。
注意すること
生成AIを活用するときに、注意しなければいけないことがあります。それは、生成AIが回答した内容は、必ずしも正しいとは限らない、ということです。間違っていることを、あたかも正しいことかのように回答してくることが、たまにあります。
このような誤った情報を使わないようにするためにも、その情報の正しさがわからないときは、その根拠を自分で調べることが必須になります。書いた文章の責任は自分にある、という意識をもつことが大切です。
まとめ
ChatGPTのような生成AIは、テクニカルライティングに活用することができます。生成AIの回答は、例えば記事の構成を決めるときの参考になります。基本的な使い方として、文章を書く上で悩んでいることを質問するようにしてみてください。