参加レポート|Respiratory Drug Delivery 学会 2024 / Tucson, Arizona
zeniusは、2024年5月5日から9日にアリゾナ州ツーソンで開催されたRDD学会に出席しました。
本学会のポスターセッションにて、アメリカのVCU(Virginia Commonwealth University)のDr. SakagamiにUSP規格での検証を委託した「In Vitro Aerosol Delivery Performance of the Zenius Prototype Inhaler」というテーマで、自社開発のジェネリック用吸入デバイス"ZN-1"について発表してまいりました。
"ZN-1"の開発を通じて、zeniusでは、CFD解析を駆使し、ジェネリック薬の粉末特性に左右されずに、先発品と同等の吸入性能を確立できる技術を開発いたしました。今回は主に先発品との吸入特性の同等性についての評価結果を発表しました。
本学会は、大変示唆に富んだもので、RDDは呼吸器の専門的なトピックを掘り下げ、見識を交換し、専門的なネットワークを広げる大変ユニークな学会です。単に知識を得るだけでなく、コラボレーションの促進も同学会の重要な役割となっています。
今回の会では主に、以前ご紹介した地球温暖化係数の低い新しい噴射剤への切り替え方法についての議論が活発に行われ、デバイスの持続可能性を向上させるために次に何をすべきかがスコープとなっていました。
また、生物学的製剤や高用量デリバリー、ソフトミスト吸入器についての洞察などエキサイティングな分野に加え、ベーリンガーインゲルハイム社がレスピマットのライセンス提供を発表しました。これは、大手製薬会社によるライセンス提供で最大のものの一つであると考えます。
このように、最新の国外医療デバイス関連インサイト含め、zeniusでは定期的にインダストリーやキープレーヤーとの交流を通じて、デバイス技術情報を収集し、日々のデバイス設計開発に役立てております。
吸入デバイスの開発に関する広いご相談を受け付けておりますので、本件や弊社サービスに関するお問い合わせはHPより是非ご連絡ください。